これは納得できる結果だと思う。
1位のウィーンは本当に素敵な街だし、2位と3位のオーストラリアの街も甲乙つけがたい素晴らしいところだと思う。
そのベスト3に続くのが大阪とは、ちょっと驚きだけど、海外の都市の「治安」とか「公共交通の利便性」とか「物価」、さらには住民の「民度」とか考えれば、驚きながらも納得はいく。
大阪が4位で東京が7位というのは、いったいどこに評価が分かれたのか考えるに、ボクが東京というか首都圏が関西圏に対して決定的に劣るところは、「人の多さ」だと思う。
首都圏では何をするにつけ、人の多さに嫌気がさす。電車しかり、観光地しかり、食事しかり。
なんで、こんなことするのに予約がいったり、並んだり、押し合いへし合いせなあかんのだと、ことあるたびに思う。
あとは、物価だろう。普通の買い物をしている限りは大きな差はないが、「安く暮らそう」という要求に関西圏のマーケットはそれを許すが、首都圏ではよっぽど精通した土着民でないと、そういうわけにはいかないのではないだろうか。それどころか、「安く効率に暮らしている」ことを誇りに思わない風潮が首都圏の暮らしにはあるように感じているのは、ボクだけだろうか。
もちろん、首都圏の方が関西圏より優れているところはすぐにいくつも見つけられる。特にビジネスの多様性、情報の入手のしやすさ、多様性という観点では、まさに「日本の中心」であることに、少しの疑いもさしはさむ余地はない。
この空白の20年の間に、G7のような先進国の中で、日本の物価の安さは群を抜いているのではないかと思う。これは比較的海外にでる機会が多いので、ことあるごとに実感している。いま、おそらく、アジアの国々の人たちにとって、日本はもっとも安全で洗練された「バーゲンセールの国」になっているのだろうと思う。
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住みやすい都市、大阪4位=東京7位、英誌ランキング