1月27日、原発メーカー訴訟第3回口頭弁論の朝、タントが逝った。

 うちはパグ一辺倒なんだけど、たまには鼻が長い犬もいいかもってことで、アリスA.L.I.S)っていう団体の譲渡会に行って、一目惚れしたんだよね。
ところが、他にもこの犬がいいっていう人がいたんで、譲ることにしたんだけど、いざ正式譲渡の段階で癌だっていうことが判明しちゃってさ。
そりゃあ、普通、癌の犬の里親になるのは躊躇するよね。
そんな流れで、タントは、2014年12月24日、正式にうちの子になったってわけですクリスマスリース
歳は、推定8歳だったかな。


 顔はめっちゃ可愛い柴犬(たぶん)なんだけど、色々と問題があったんだよね。
 癌は、子犬の時、睾丸が降りてこず、そのまま放置したために体の中で癌になっちゃったらしいんだけど、多分それが原因で血液が足りなくて、血小板が少ないために、怪我をすると血が止まらず死んじゃう可能性があるんだとふー

 普段は、めっちゃ大人しいんだけど、他の犬に出会うとなぜか変なスイッチが入って、平然とした顔で、いきなり目の前のものに強烈な力で噛み付いてくる。
BABYもそれで大流血したことがあったんで、散歩は超緊張して、他の犬を避けながら行かなきゃいけない。

 それでも、人に触られるのが大好きで、ちょっと撫でてやるとすぐにゴロンとひっくり返って体中触って欲しがる。
僕が酔っ払って帰ると、タントの布団で撫でてやりながら一緒に寝ちゃったりしたもんだ。

 実は耳が全然聞こえてないって気付いたのは、半年以上経ってからだったかな。呼んでも全然反応しんし、なんか気持ちが通じんやつだなあと思っとったら、そういうことだったんだよね。
 100メートルも歩くと動けんくなるぐらい調子が悪い時もあったのに、「タントを愛でる会」とかやってみんなで撫でまくったりしとったら、いつの間にか血液の量も増えてきて、これなら癌の手術もできるかもってこともあったんだけど、またすぐに戻っちゃってね。

 そして、1月25日の夜、急に調子が悪くなって病院に行き、26日は点滴とかしながら過ごしたんだけど、27日の朝早く、静かに旅立っちゃった夜明け前

 わずか1年1か月の短い間だったけど、すげーいい付合いだった。
 生きとる間は、結構辛い時間が多かったと思うけど、きっと今は楽ちんだろう。

 誰かに撫でてもらっとるかな?

 タントが亡くなったことを知らせたら、アリスがこんなものを送ってくれて、ちょっとだけ泣いちゃったぜ。