先日、日本野鳥の会の方々に案内していただき、東京オリンピックのカヌー会場の候補地となっている葛西臨海公園を弁護士10人で視察した。
この公園は、約25年前、東京と千葉の県境の東京湾沿いに作られ、今では素晴らしい自然が復活して、東京で最も多い226種の野鳥に会える場所だ
都内で唯一のラムサール条約の登録候補地とのことで、その他の生き物としては、昆虫140種、クモ80種、樹木91種、野草132種が存在する。
これには、東京23区では絶滅危惧種に指定されている生物26種も含まれるそうだ。
この小さな池には、産卵の季節である春ころ、アズマヒキガエルが150匹ほども集まって大騒ぎするらしい
このあたりが東京ドーム4個分という巨大なカヌー会場となり、海側から内側に向かって12000もの観覧席を作る予定地。
とにかく話を聞いて驚いたのは、この海沿いの公園の何らかの一部を利用する形で会場を造るということではなく、単にこのスペースの今あるものを壊して、全く新しい施設を造るということだ
つまり、ここである必要は何もないにもかかわらず、長い時間をかけて復活した自然を破壊するっていうわけで、何の合理性もない計画なんだよ。
いつもながら、とんでもない話だぜ
野鳥の会としては、現在、現実的かつ合理的な他の候補地を2つほど提案しとるとのことだ。
野鳥の会って、日本最大のNPOってことは知っとったけど、ただ野鳥の観察や撮影をしとるだけじゃなく、行政に対して様々な提案をして、実際にそれが実現しとるっていうのは知らんかったなあ。
こんな計画、絶対に許すわけにいかんよな