福島の原発事故の後、日本では脱原発の運動がかつてないほどの盛上りを見せ、デモや集会で何万人という人が集まる風景も珍しくはなくなり、社会変革は目の前にあるようにさえ思えた。

 国民の意思表示がついに政治を動かすという初めての経験によって、民主主義が大きく成熟する期待感に高揚を覚えた。


 ところが、民主党の度重なる失策によって、選挙では原発推進を公約にする自民党が政権を奪還し、こともあろうに安倍首相は、原発推進への布石を次々に打つだけにとどまらず、アメリカとの軍事同盟強化と憲法改正へ向けて、信じられない強引さでひた走った。

社会変革どころか、戦争前夜の様相が現実のものになっているにもかかわらず、俺たちは2年半後の選挙まで、なすすべなく事の成り行きを見守るしかないのか、と絶望感に打ちひしがれるしかなかった。


 そんな時、思いもよらず行われることになった都知事選

 そして、原発即ゼロを訴える細川さんの立候補流れ星


 細川さんは、震災後すぐに石巻でボランティア活動を始めたピースボートに自ら「何かできることはないですか」と電話をし、その後自ら「森の長城プロジェクト 」を立ち上げ、東京オリンピックについては、原発問題があるから辞退すべしとまで発言した人だ。


 これだけでも、脱原発への思いが本物であることは十分に信じられる。

 秘密保護法や集団的自衛権の行使にも、明白に反対の立場だ。


 他の政策についても、記者会見における以下の言葉に尽きる。


「腹いっぱいではなく、腹7分目の豊かさでよしとする抑制的なアプローチ。心豊かな幸せを感じ取れる社会をめざして成熟社会へのパラダイム転換をはかっていくことが求められていることだと思います。

 これはおそらく世界でも初めての歴史的実験になるかもしれませんが、世界が生きのびていくためには、豊かな国や生活のスタイルを多消費型から、共存型へと変えていくしかありません。成長がすべてを解決するという傲慢(ごうまん)な資本主義から幸せは生まれないということを、我々はもっと謙虚に学ぶべきだと思います。」


 これほど勇気のある発言をした候補者がかつていただろうか。

 細川さんがこれほどロックな人だとは知らなかったぜギター011


 もう単なる高揚や期待、惜しい善戦はこりごりだ。

今度こそ、本当に勝たない限り、安倍の暴走が加速することは確実なんだよ髑髏


 明日は、午後1時から、田中秀征、斎藤精一郎、吉原毅さんらが顧問の勝手連、さきがけ隊の第1回集会、その後、細川事務所に入る。


 いよいよ、革命的な第一歩を踏み出すための闘いが始まるぐー