弁護士の準備書面っていうのは、こっちの主張を述べつつ、相手の主張に反論したり、弾劾したりするために書くものなんで、それなりに一方的なものの言い方になるのは、ある程度仕方がない。
でも、ただめちゃくちゃにののしって言い負かそうとしたり、ひたすら相手の主張の揚げ足取りをするのは品がないし、まして相手方の人格攻撃をするなんてもってのほかだと思う。
今やっとる、某大手百貨店に対する損害賠償請求の裁判では、相手はいつも弁護士3人と、会社関係者数人で来るんだけど、その書面がマジで品がなくて、ホントいやになる
完全にこっちをクレーマーだと決め付けとるようで、とても法律家だとは思えんような文章なんだよ。
言わんでもいいようなことを延々と書いてくるし、今回はとんでもない人数の、しかもほとんど同じ内容の陳述書をつけてきてさ。
今日は、いい加減頭にきたもんで、最後に「一言言わせてもらいたい」って言って、こっちの依頼者には何の落ち度もない言い間違いっぽいところを指摘して「原告の極めて不誠実な人柄が窺われる」と書いてあるが、このような人格批判をする必要がどこにあるのか、と文句を言ってやったぜ。
やっぱり、せっかく代理人が入っとるわけだで、はなからケンカ腰はいかんよな。
書面は、流れるような読みやすい文章を書いて、ポイントの部分だけ、さり気なく厳しい言葉を散りばめる、っていう感じでいきたいもんだ。
それがロックな準備書面ってもんだぜ
ついでに、「こういう弁護士にはなりたくない」っていつも思うのは、裁判所のエレベーターで、多くの場合、職員らしき人がボタンを押して、扉を開けといてくれとるのを、当たり前のように礼も言わずにとっとと降りていくやつ
ま、これはどこに行っても目にする光景なんだけどさ