（↑谷中ぎんざを孫と散歩するの図）
こんにちは、
天運投資コンサルタントの
金城史朗です。
前回の「こころ明るく」はいかがでしたか？
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私のセキララな世界観【全まとめ】１～６４
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いま、春休みで
３才、５才、７才の孫守りをしていて
絵本の読み聞かせをずっとやっています。
ふと、「ありがとうの国」という
ことばが浮かんできたので、
ぽつぽつと絵本風に書いてみました。
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（↑ダミーですよ。絵本の表紙をイメージしました）
むか～し、むかし、
ある国がありました。
「ありがとうの国」と呼ばれていました。
そして、この国には、
いくつかルールがありました。
でも、親と生き別れた
９才のゾウのリグレットちゃんは
そのルールを知りませんでした。
母親のグレースはリグレットちゃんが
１才のころに病気でなくなったのでした。
小さい小象のリグレットちゃんは
ほかのゾウよりも、もっと小さい。
それに、親がいないものだから、
体がきたなくて、あちこちにキズもある。
このごろは、
日照りつづきで、雨がふらないものだから
植物も成長していない。食べ物も少ない。
いつも、おなかがペコペコ。
「なんで、わたしだけが貧乏なの？」
「あっちの村のウェルちゃんは
肌がきれいで、いい果物をたくさん食べている」
「なんて、不公平なのよ！」
「かみさまなんて、いないのねっ！」
「なにが、ありがとうの国よ！ひどい国でしょ！」
いつも、わめきちらしながら、
家をゆらしたり、柱をキズつけたりしました。
育ての親のおばさんにも
つらくあたっています。
「なんで、べんとうが、黒いバナナ３本だけなの？」
「はずかしい。みんなからバカにされてんのよ」
と、ドアをけとばして出ていってしまいました。
公園でブランコに乗っている
ウサギさんをどかして、
自分だけ乗りました。
すっかり小さくなった
水飲み場も、ほかの動物をけちらして
自分だけ、いっぱい水を飲みました。
たちまち、水は少なくなってしまいました。
リグレットちゃんは、
次の水飲み場へ行こうと歩ました。
すると、木陰に
しまもようの風呂敷を見つけました。
中を見ると、お重においしいものが
いっぱいあります。
まわりをみても、だれもいません。
「たべちゃお」
すると、ウサギちゃんとりすくん、
しかちゃんもやってきて、
「わたしたちにも、そのお重をちょうだい」
「いやよ。なんであなたたちにあげなくてはいけないの？」
「これはわたしが見つけたんだから、わたしのものよ」
あと残り、２口というところで…
「ああ、ここだったか。忘れたのは」
と透き通った声がうえのほうから聞こえた。
見上げると、すっと背筋を伸ばした
年寄りのシマウマがのぞいていた。
「やや、これは。ぜんぶ食べてしまうんじゃね」
「これは、わたしがひろったんだから、わたしのもんよ」
「そうか。それは、そうだな。忘れてしまった私がわるい。
でも、そのお重と風呂敷は返してもらえんかの？」
あやしいおじいさんだと思って
「あなた、だれ？何しにきたの？」
「ああ、わたしはジンという医者だ
ある患者のために来たんだ」
「そう、いいわよ。どうせ、お重は食べられないし」
「ああ、ほんとうにありがとう。
これは借り物で返すもので
大切なものなんだ」
「ああ、そうだ。なくしたと思っていたものが
見つかったお礼に、帽子を１つあげよう」
「そうね。なんでも売っている
お店に連れて行ってくれない？」
「わかった」
シマウマのジンは、
お礼にお店に案内してくれた。
リグレットちゃんは、大好きないちごを
買ってもらった。
ついでに素敵なものもねだった。
「この洋服とブレスレット、いいでしょう？」
「１つだけだったんじゃが、
それなら、一緒に山のてっぺんへ
わたしを押して連れて行ってくれんかの」
リグレットちゃんはシマウマのジンさんと
一緒に山のてっぺんへ行くことになった。
山のてっぺんにあと少しというところで、
洋服を着たくなった
リグレットちゃんは
もっていたバッグから洋服を出したとたん、
帽子が入っている箱がころがった。
帽子の箱は丸かったので
坂道をころがってしまった。
「ああっ！これはいかん！」
といって、ジンさんは
あわてて追いかけた。
木の枝や、バラのトゲなどに
邪魔されながらも、追いかけた。
下り坂だから、なかなか追いつけない。
やっとのことで、オリーブの茂みで
丸い箱が止まった。
ボコボコになった箱をかかえて戻ってきた
ジンの素敵な洋服は
あちこち切れて、汚れてボロボロになっていた。
てっぺんで待っていたリグレットちゃんに
ニコっと笑っていった。
「よかった、帽子は無事だったよ」
リグレットちゃんは不思議に思った。
「どうして、わたしの帽子のために
こんなことをするの？」
「その答えは、後ろにあるよ」
と、指を指した。
その先にあったのは、
お墓でした。
そのお墓には「グレース」という
名前が彫ってありました。
「これは、ママの…」
「そう、ママのグレースさんのお墓だよ」
振り返ると、ジンが光り輝いて見えました。
そして、ジンがいいました。
「お母さんからのカードを預かってきたんだよ」
カードには、こう書いてありました。
ーーーー◆ーーーー
「リグレットちゃんへ
小さいあなたをおいて、
先に天国へ行くのはつらかったわ。
ごめんね。大変だったでしょう？
つらい思いをさせて、ほんとうにごめんね。
きょうは、１０才の誕生日でしょう？
だから、特別に神様にお願いしたの。
ノドが乾いただろうから、
いっぱい水をあげてください。
それから
美味しいものをたくさん食べさせてあげてください。
それから、それから、
キレイな洋服を着てもらって
わたしといっしょに誕生日をお祝いさせてねって
それから、この「しあわせの国」の
ルールを知ってほしくって
神様にリグレットちゃんに
このバースディカードを渡してねって。
最後に
『リグレットちゃん、愛しています。
いつでも、どこでも
ずっとそばにいるからね。
ほんとうに愛していますよ』」
ーーーー◆ーーーー
あまりにも、突然だったので、
わけわからないところから
何かがこみあげてきて、
目から、鼻から、出るわ出るわの大量の水。
わんわん泣き出しました。
たちまち、山のてっぺんから、
小さな川のようになった、涙の流れが
大きな川となり、ふもとでは、
やがて湖になってしまいました。
この国の日照りはもう大丈夫。
みんな、よろこんでいました。
リグレットちゃんのおかげで
水の心配をしないですむんですから。
そうそう、グレースお母さんが書いた
バースディカードの裏には
手書きの文字が滲んでいました。
カードには、こう書いてありました…
■ありがとうの国「１７のルール」
★不平不満は言わない
★人と比較しない
★自分を大切にする
★親を大事にする
★まず、与える
★お金がないと言わない
★お金を人のためにつかう
★年に数回、お墓参りに行く
★神様を愛する
★ゴミは捨てない。プライドは捨てる
★つねに笑みをたたえる
★ケンカをしない
★許す
★すぐあやまる
★愛する人に愛してると伝える
★やってあげたいことは、すぐやる
★自分も相手もほめる
とね。
はい、おーしまい。
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