先日お亡くなりになった元プロ野球選手。
旧南海ホークスの主砲。
王さん、張本さん、長嶋さんとは違った、
村田さん、野村さんに近い選手でした。
決して恵まれた体格ではないものの、
大きなケガに悩まされながらも、
40歳を過ぎてのホームラン王など、
努力と苦労を重ねて駆け抜けたレジェンドです。
誰もマネが出来ないような方でした。
σ(゚∀゚ )オレの臨床検査技師としての人生を振り返るに、
この方と同じような感じがしています。
決定的な違いは、
門田さんは好きだから野球を。
σ(゚∀゚ )オレは嫌い、でも生きるために。
元々専門分野は「呼吸生理学(肺機能検査)」でした。
将来は肺機能検査を中心とした生理機能系検査の部署で、
頑張りたいと思い、勉強を続けて様々な資格試験もパスしました。
当時肺機能検査は結構苦手な技師が多かったのです。
σ(゚∀゚ )オレは全然苦にはならなかったので、
ドンドン知識や技能を吸収していきました。
さてこれからさらに上に…と思っていた矢先に、
σ(゚∀゚ )オレにとって地獄がやって来ました。
細菌検査業務に異動することでした。
医師からの信頼を得ていたのにもかかわらず、
非情な業務命令にて、抵抗しましたが、
最終的には就業規則や労働協約等を盾にされて、
無理矢理やらされることになりました。
検査技師として「一番やりたくない検査」でした。
大学の成績もよくなかった、
ギリギリで単位取得したくらいでしたから。
やっと抜けられるという安心感でしたが…。
とにかく覚えなければならないことが多過ぎて…。
毎日毎日がストレスの連続でした。
イライラ感もピークに達していました。
しかしもう逃げ道は無い、後戻りは出来ないと察した時、
「孤高の細菌検査技師」を目指そうと、
協調性を保ちつつ、心中は「この野郎!」と思いつつ、
ただひたすらと、黙々と微生物学(細菌学)に打ち込みました。
σ(゚∀゚ )オレにしか出来ない勉強方法を考えて、
色々な研修会や勉強会に参加して…。
ナンバーワンではなく、
オンリーワンになってやるぞ
σ(゚∀゚ )オレ自信を徹底的に分析して、
σ(゚∀゚ )オレならではの方法で、
細菌検査を、知識や技能を取得していきました。
周囲から何を言われても、
結果で見返してやるぞ
こういう気持ちで、今まで駆け抜けてきました。
今でも細菌検査業務は嫌いです(笑)。
嫌いだからこそ、
逆に臨床実習生には教えやすかったですね。
どん底に突き落とされてからの叩き上げの検査技師だと
σ(゚∀゚ )オレは自負しています。
門田さんも周囲から色々と言われてきた選手でした。
それでも自分をしっかりと見つめて、
それをしっかりと貫いて築き上げた金字塔。
努力と忍耐等で、誰にも文句を言われなかった選手。
この方も反骨精神の塊だったと思います。
σ(゚∀゚ )オレも反骨精神の塊だったので、
ここまでやることが出来た、
「嫌い」を「嫌いから脱却して孤高を掴んだ」と思っています。
この副作用的なものが臨床実習生の教育指導です。
いかに苦手意識を
改善させることが出来るのか?
色々な引出しを持つことができ、
σ(゚∀゚ )オレが関わってきた臨床実習生は誰一人脱落させずに、
国家試験合格に繋げました。
これがσ(゚∀゚ )オレにとっての金字塔みたいなものでした。
そして臨床側からの信頼も併せて勝ち取りました。
毎日医師からの問合せや来室が唯一ある検査室にしました。
その他の部署に医師が来るようなことはありません。
感染症等でディスカッションを行うことも珍しくありません。
「嫌い」ということから逃げずに立ち向かい、
信念と忍耐と努力を怠らず、自惚れることなく、
細菌検査関連の資格試験もパスして、
「孤高」の細菌検査担当、感染制御担当技師になりました。
腐らずに、頑張って良かったと今では思います。
それでも「細菌検査」は嫌いです(笑)。
どうしても好きになれないのですね…。
そのうち「ローン・ウルフ」と呼ばれるかも知れませんね。
まあこれからも「いい意味での孤高」であり続けたいです。
周囲との協調性を保ちながら…。
「孤独・孤立」ではなく「孤高」にこだわりたいですね。
そして臨床検査技師としての過ごした人生に幕を閉じたいですね。
決して花形と呼ばれるような部署ではないけれど、
どん底に叩きつけられても、
持ち前の反骨精神で這い上がり、
忍耐と辛い経験をしながらも歯を食いしばり、
地味であっても前向きに努力を続けることで、
σ(゚∀゚ )オレ自身での道を切り開き、
臨床から信頼を勝ち取っても奢ることなく、
常に前向きに謙虚に突き進む…。
この姿勢で仕事をしている限りは、
まずは「ドツボにハマる」ことは無い事でしょう。
σ(゚∀゚ )オレも門田さんと同じ様に、
現役を引退する日がやって来ます。
「やれることはやり切った!」
そういう現役生活を送りたいです。
学校や社会人になっても底辺を彷徨っていた人間でも、
ちゃんと、しっかりと努力して根気よく取り組めば、
謙虚に貪欲に取り組めば、
必ずや道は開けていきます。
それまでに時間がどれだけ掛かるかどうか?
それだけだと思います。
医療系の学生、医療従事者で苦しんでいる方がいると思います。
決して諦めない、決して投げ出さないこと。
そんなことはいつでも出来ることです。
今やらなければならないことをしっかりと見つめて、
それに向かって努力して下さい。
やればやっただけの成果は必ず付いてきますから。
色々な情報や人間から吸収すればよいのです。
自分自身で悩んでいても仕方が無い。
必死で頑張てみてごらん、
死に物狂いで頑張ってみてごらん。
その努力は道さえ間違えなければ、
ウソは付かないから。
門田さんをはじめ、元ロッテの村田さん、
元中日の平野謙さん、谷沢さん、先日亡くなられた大島さん、
苦労人ばかりだけど、立派な成績を残した方々、
レジェンドだよ…。