何らかの事情等で帰省する方もいるので、

 

新型コロナウィルス感染の有無を知るために、

 

また持ち込まれないように地方自治体が用意したのかも知れません。

 

気持ちは分かりますが、

 

国(厚労省)の未承認の検査キットを無償配布することは、

 

結果として各病院や医療機関が混乱すことに繋がるので、

 

是非ともやめていただきたいことです。

 

「偽陰性」であっても、「偽陽性」であっても。

 

両方ともに問題が生じてきます。

 

その前に「抗原検査キット」には特徴があります。

 

 

「偽性(偽陰性・偽陽性)反応」について

 

 

抗原検査キットは短時間(約15~20分)で

 

「陰性/陽性」が分かるのが利点ですが、

 

ウィルスの抗原量がカギとなります。真顔

(「ウィルスの数」や「ウィルス産生のタンパク量;ウィルスそのもの」)

 

これが少ないと感染していても

 

感度以下として「陰性」になります。ゲッソリゲッソリゲッソリ

 

これはキットの性質上、

 

免疫検査の性質上、絶対に避けられないことです。ゲッソリゲッソリゲッソリ

 

鼻腔粘膜採取が一番ですが、唾液でも出来ます。

 

しかし「うがいや歯磨き、口を漱ぐ」等を行うと陽性率は下がります。

 

潜伏期間は感染が成立してからおおよそ48時間~96時間。

(1日~14日とも言われています)

 

ご本人ご自身で鼻腔粘膜を採取していただければよいのですが、

 

先ずは慣れていないと無理です。アセアセアセアセアセアセ

 

インフルエンザウィルスの検査をされた方はよく分かると思いますが、

 

相当鼻の穴の奥まで綿棒(採取棒)を入れなければなりません。

 

鼻の中に飲み物が入った時を想像して下さい。

 

凄く苦しい、痛いと感じるはずです。その時間が短時間でも。

 

 

我々臨床検査技師は検体採取を行いますが、

 

基本的にはしっかりと採取棒を入れてから

 

10秒間グリグリと粘膜を採取します。グラサングラサングラサン

 

 

普通の方、耐えられないくらいの痛みですよ。

 

まあ、鼻の穴の奥まで入れなくても、

 

やや手前でも良いとは書いてあるそうですが…。

 

 

最近ですが仕事用のズボン数枚(?)を買いに、

 

近所のファッションセンターに買い物に行きましたが、

 

レジの前で売っていましたね…。ポーンポーンポーン

 

ついつい手に取ってしっかりと製造会社名まで見ていました。

 

 

「完全にバッタものだわ…」

こんな会社知らんぞ…」

 

 

店員さんから声を掛けられましたが、

 

臨床の現場にいることを隠して、

 

「最近ではこんなものまで売り出しているのですね」と言うと、

 

ちょっと変な顔をしていました(バレたかもね…)。パックパックパック

 

おそらくは中国製のコピーものだったと思います。

それを国内の会社が輸入したものだったと思います。

医療検査試薬して販売しているのであれば法令違反だと…。

 

 

厚労省HPより認可された抗原検査キットを挙げておきます。

 

下矢印

 


コロナ禍にて社会全体が混乱している状況です。

国や地方自治体の施策に対して、市民は相当振り回されています。

 

当然ながら個人医院や総合病院、医療機関もです。

 

これらの結果を基にして「発熱外来」にやって来ます。

 

医療機関は人間ドック・健診や見舞い以外には、

 

体調が悪い、継続して治療等が必要な方々が来る場所です。

 

ましてや国全体・社会環境がこんな状況なので、

 

心配になるのは仕方がなく、

 

それだけでも病気になった感じがします。

 

お気持ちはお察し申し上げます。真顔真顔真顔

 

ただこれは個人的な見解に過ぎませんが、

 

バッタものに引っ掛かって、内科等に受診されるのは、

 

本当に厳しいことになります。メラメラメラメラメラメラ

 

現場は間違いなく混乱を生じてきますので、

 

ちゃんとした機関での、認可されたものでの検査をお願いします。