(続きです)

 

内部留保金(プール金)を放出する決断を下すことはないでしょう。

それだけの勇気があるとは思えませんので。

雇用を確保するために使われる(留保する)のであれば、

それなりの大義名分は立ちますからね。

県立病院・市立病院等の公的医療機関も経営難になっています。

各自治体によって大きな差が出ていますが、

経営が困難な状態で赤字拡大に歯止めが付かない病院に対しては、

経営権を社会医療法人(いわゆる民間病院のこと)主導に委ねています。

また社会医療法人に売却されている病院もあります。


ボーナスの話から、やや変な方向に拡大してしまいましたが、

それだけ医療情勢・医療財政が良くないということです。

我々が大学を卒業し、就職活動をしていた時代、

県立病院や市立病院、赤十字病院等の公的医療機関に就職が内定し、

喜んでいた同級生に対しては「国家試験落ちろバカ!」とか、

「あのクソみたいな人間を採用した病院はアホの集まりで、いつかは潰れる」だとか…。

まあ酷いことを言っていた連中も多くいました。

 

結果だけが全ての時代だったので、どのような手を使おうとも受かれば勝ち、

 

落ちてしまえば負け。競争世界ですからね、仕方が無いことです。

 

また正義が勝つ時代でもありませんでした。勝った奴が正義なのです。

 

「勝てば官軍、負ければ賊軍」

 

「勝った奴は負けた奴を罵るのは当然のこと」

私も言われていた人の一人で、ある人から罵声を浴びせられたこともありました。

自分で掴み取った、相手が認めてくれた結果なんですが…。
 

もう少しで殴り合いのケンカになるところでした…。
 

それだけ「安定した仕事・生活」を求めていたのです。

バブルが崩壊して、事業拡大の失敗で失業者続出の時期でしたから。


 

当時を思い返してみれば、非常に恐ろしい時代だったと思いますね。

 

「勝ち組」「負け組」「死に組」という言葉もありました。

 

実際に相手を容赦なく追い込んで、廃人同然にした、された人間もいました。

 


この時代に感じたのが、表題にもあるように、

 

「光と影の季節」と「モノクロームの虹」でした。

 

歌詞の情景なるものはかけ離れたものではありますが、

 

「光と影の季節」での歌詞に「光と影、栄光と挫折・・・」

 

 

「モノクロームの虹」での歌詞に「もう風の声も 世界が軋む音も
刹那の河深くに沈めて 今日を生きる…」

 

 


これが一番頭の中に浮かんできたものでした。

 

就職して良かったのは最初の数年だけで、それからは医療費削減にて厳しくなり、

 

結婚をすることになった頃には、結構厳しい社会になっていました。

 

病院規模の縮小や診療科の削減、人員削減、医療事故の増加等を見てきました。

 

そして勤務して25年以上が経過した今、

 

感染症対策に苦しめられています。

 

そして新型コロナの影響にて、様々な影響を受けています。

 

医療は逆風の渦中にいます。

 

それでも「今日を」生きていかなければならないのです。

 

 

製造業、観光等の接待業の方々は、

 

我々が想像を付かないくらいの辛い現状を経験していると思います。

 

特に接客を仕事としている居酒屋やスナック、ストリートバー等は

 

新型コロナの増加等で、頭が痛いことでしょうね。

 

緊急事態宣言発令が出て営業自粛要請が出て、

 

協力金が出ても、規模にもよるけど、

 

もはや乗り切るだけの体力があるのであろうか…?

 

残っているのであろうか…?

 

厳しい現実を叩きつけられていますね…。