しかし、点が入らないね。鹿島戦からガンバ戦までの3試合、270分無得点。決定機もなくはないが、点が入ったのは川崎戦のみ。これは運とか、相手の守備が良かったとか、そんな問題ではないのは間違いない。今の浦和レッズに問題があるからだろう。
鹿島戦、鳥栖戦、ガンバ戦と全て問題は同じで、選手や監督の試行錯誤は感じるが、食材と調味料は変わらないので、味に変化は見られない。食材は変わらなくとも、調味料を変えたり、量を変えれば、味は変わるものだが、今浦和がチャレンジしていることは、同じ調味料、同じ分量で、入れ方や入れる順番を変えているだけだ。
具体的に言うと、そのアクションは確かに見えている。ガンバ戦でも、サイドに展開して攻めるという手段は変わらないが、鳥栖戦よりも1つ2つ飛ばして、サイドへの展開を早くし、よりサイドで優位に運べるようなチャレンジは見られた。しかし、問題のそこからゴールまでの意図はこれまでと変化なし。バイタルに入れるタイミングや縦パスも意識的に早くしているが、そこからの選手の動き方やチャレンジは鳥栖戦と全く同じ。結局、アタッキングサードでのアプローチに色んな意味で変化を加えないので、相手のDFの想定を超えることはない。これが、結局ゴールへの迫力不足へと繋がっている。
先程、調味料という表現を使ったが、サイドを使った後、そこからゴールに向けて違うもの、スパイスを加えないといけない。今は、サイドに展開した後、勝負して、中にクロスを上げるか、後ろに下げるか、だけ。そして中に強さもなければ、興梠以外のストライカーもいないので、現状、そこからのクロスが「ピンポイント」で興梠に合わなければ、一向に得点の匂いはしない。相当確率の低い攻め方だ。何試合も点が入らないことが頷けるだろう。
浦和に必要なことは、サイドに展開した後、異なる調味料を加えることだ。例えば、サイドに展開した後、無理なら確かに一度後ろに戻しても構わない。しかし、それを作り直しではなく、テンポチェンジに繋げる。守っている方は一度下げると、ラインを上げる。その瞬間に裏を狙う選手が出たり、ダイレクトが入ると、相手の選手の動きは一歩遅れる。後ろに下げた後、中のボランチに横パスを入れて、そこから一気にダイレクトで縦の裏を狙うとか、もしくはボランチ自らがFWに当てた後出ていくとか、テンポの切替と多少のリスクを冒した動きが必要。
今のレッズは後ろに作り直した後、前線も中盤も動きが止まってしまって、本当に一度ストップして作り直しとなる。スピードアップもなければ、2列目の飛び出しも少ない。興梠と武藤はマーカーに付かれており、出せる場所はサイドのみ。青木も守備だけでなく、もっとアグレッシブに縦への参加が必要。全てはゴールを取るためにやっているのだから、ゴールに向かった動きをFWだけでなく、みんながしないと得点は遠いまま。サイドに流れる選手だけでなく、その時に他の選手がもっと相手の背後にチャレンジしてもらいたい。それがあって、初めて「ダイレクト」が生まれる。ダイレクトが生まれないと、相手は守りやすい。
ここから中断期間に入る。今の浦和に出来ることは異なる調味料を加える、いわゆるゴールに向かった動きを増やす。これまで通りサイド主体でもいい、最終ラインに下げても良い、でもそこからゴールに向かったチャレンジをポジション関係なく、増やしていくこと。それだけで、味は変わるはず。
あとは、食材を変える、増やす。これは手っ取り早く味が変わる。変わるというより、もはや違う料理にすらなるかもしれない。
しかし、2トップで行くのであれば、興梠と並ぶ迫力を持った選手は遅かれ早かれ必要である。今季ももうすぐで半分が終わる。優勝は厳しいかもしれないが、ここから少しでも盛り返すには、この手っ取り早さも必要ではないか。海外の選手を獲るのも、夏が最も効果的だ。
前も言ったかもしれないが、クラブに問いたい。浦和の今季の目標は何だ。
残留か?残留で良ければ補強なしでも達成出来るかもしれない。
残留でなく、タイトル、来年のACLか?それなら今のクラブはあまりにチャレンジしてない。仕入れを怠っている。他チームを舐めている。
レッズフェスタが明日開催されるのも、そんなことをしている場合感が満載だが、ここから中断期間なので、選手はここからの地獄に備えて一度立ち止まってもらうのも良いだろう。
ただ、クラブは常に動き続けろ。
オリベイラがもったいない。