まおうのかいしんのいちげき! むかしあるところの魔王はいいました 『恋愛に両想いなんてない』 『あるのは追う人間と追われる人間だけだ』 と。 勇者は反論したいけどできません。 なぜなら勇者もそこはかとなくそれを納得してしまい、 恋愛が終わるのは追う人間が追われる人間に見放されたときだと知っていたからです。 そんなニセモノ勇者ができることはただただ己の愚かさと醜さを呪うことだけでした。