宿敵湯婆婆【その1】のつづき


食事中、眼前の先生に、

「去年から四毒(小麦・乳製品・植物性の油・甘いもの)をやめたんですけど、やせすぎちゃって…」

って私が言うと、


斜め前の湯婆婆(看護師)が


「毒が出たんだよ!!毒が、毒が出たんだよ!!

私も(患者に)白砂糖をやめるように説明して

それを実践したら7キロもやせた人もいるよ!」


私「毒が出たのならいいのか。」


湯婆婆「そうだよ。毒が出たんだよ……

(と、自分で毒毒言ってて我に返ったのか)


……うらやましい…私は…やせない…」


自分で言ってて恥ずかしくなったんだな。


湯婆婆は先生に隠れて毎週コメダでナポリタンセットとかミックスサンドとかトーストセット&たっぷり豆乳オーレとかを頼んでいたからそりゃ毒まみれだろう。

隠れてスーパーのお弁当や

ケーキ屋さんのケーキも食べていたし。


4年前のあの頃は、ちょっとヒマになると

「私は38キロだった!38キロだった!」

と椅子がかわいそうになるくらいな巨体をドスンとおろして私に向かって何度も訴えていた。


その湯婆婆、昨年末、

死にそうなくらいの体調不良を起こしたらしいが、

友達や知り合いみんなの祈りで自分は復活したと、スピーチでのたまっていた。


「祈り」で復活したのなら、

先生の治療方法にはまったく効果がないことを証明しつつ、

4年前のその時と500gも変動していないと思われるその体型、

はたして38キロの2倍の76キロ内におさまっているだろうか?


でも、

…ほんとに38キロだったのかなあ?

誰も証明できる人がいないなかで。


湯婆婆の身長はおそらく161か2cmくらい。

私の身長は160cm未満で43.5kgくらいでも

久しぶりに会う人に痩せたねとしきりに言われるし

自分でもやけに貧相な体と思える。


いったい、いつの時代の38キロだろうか?


小学生時代だったりして。

それなら一応は嘘ではない??か。


来年春には私の住む都市で

先生の治療方法の講習会(毎回満員御礼でキャンセル待ち多数とのこと(それも自慢)があるらしく、

同じ会の人に手伝って欲しいと請われたらしい。

私には死んでも頼みたくないだろうし、

誘いもしないだろう。


まあ、私が宿敵と思っているのなら、

向こうもそうなんだろう。