降り立った日の函館の印象を書くならば、小さくて、閑散としている街。

 

 

エアポートバスで到着した函館駅。金曜日の就職時にも関わらず、暗くて、人が全然いなくて、ここが駅前か!と驚いた。

でもこれって函館のみならず、日本の地方都市はどこも似たり寄ったりな雰囲気だなぁと、日本に出戻ってから感じている。

 

 

いや逆に、トウキョウ&その周りのベッドタウンの首都圏エリアが凄いのか…

特別に人が多く、店が多く、そして若者がいる。都心のみならず、四方八方に延びるベッドタウンへの線路沿いには、駅近タワーマンションが次々建てられ、同じ部屋がずらり×超高層ビルの威圧感ときたらすごいのだ。

 

 

ところが地方にいくと打って変わって、まず建物が低くて、そして目に付く”昔栄えていたであろう”駅前や商店街の”シャッター街”なのである。

 

函館駅前も、駅前に寂しさが漂っていた。車社会かつこの寒さときて、外を歩いている人を見ない。でもなぁ、金曜日なのになぁ。。。

 

 

店をたたんだのも、もうずいぶん前なんだろうなぁ

 

 

駅前の店だけじゃない。その周りに開かれたのであろう住宅街も、空き家が多々見られた。

 

特にひとたび陽が陰り暗くなると、寒さ加わりキビシイ

 

でもそこが日常であるおばあちゃん、黒くべちゃべちゃになった雪を避け、自転車で通っていく

 

 

 

 

 

 

今年は雪の降り始めが遅いです、

とニュースで聞いていた北海道。

 

 

でも滞在中の晩に雪が降った。

 

それまで暖かい日が続いていたもんだから、紅葉が残る中の雪景色となったのです。

 

 

真っ白にカラフルな紅葉紅葉

 

 

ふっかふかの雪に、落ち葉の氷漬けイチョウ

 

ラッタッタ♪

私もココロ躍っちゃうバレエ

 

 

広々した園庭にきしゃぽっぽー

 

ぽっぽ1

 

 

 

 

でもこんなこの朝にも、雪の上を漕ぐおじいちゃん。凍っているから、とても危なくて、見てるこっちがハラハラする。

でも車に乗れなくなってしまったら、徒歩だけの生活はきついよね。。。

 

 

バスの中も高齢者が多い。

 

そしてなんとなく、北海道の男性は体が大きい気がする、おじいちゃんでも。いや、厚いダウンを着ているから、ひとまわりふたまわり、大きく見えるだけかしら??

 

 

 

 

 

 

さて五稜郭を訪れた二日目、雪の降る前の晩はとかく気温が低く、風が強く冷たく風

 

日中こそ綺麗な公園を満喫したけれど、お日様が沈んだ後歩き続けていたら、体がだんだんフリーズしてきた。あげくに雪が舞い始め、こりゃダメだ―!と、付近にあったデパートに逃げ込んだ滝汗

 

 

函館唯一のデパートであろう真顔

 

暖かい地下で、北海道の幸を物色。どれもこれも美味しそう!

先の五稜郭公園に近くに六花亭カフェがありますが、ここデパ地下にも入っていて、クリスマス前のこの時期ならでは、シュトレンを家族に送ることにした。

 

 

お店のおじさんがとても気の良い人で、ポイントカードについて丁寧に説明してくれましたニコニコ

 

 

そうだ、函館旅を通して感じた、もう一つ!

お店などで、マニュアル説明や押し売りな感じがしないこと。

なんて言うか、概してのんびり。他にお客さんいても、待っていても、まずは目の前にいるお客さんにゆっくり対応。話すテンポがゆっくりで、そして待ってる人たちも気長だと思う。

 

ぽわわ〜ん照れ

 

 

 

 

 

さてそれでも、此処まで来てデパートでやることはないガーン

けど寒い外に出るのを躊躇して、入口によくある長椅子に座ってちょっと時間つぶしをしていたら、

急に話しかけられたのだ!キョロキョロ

 

 

「まだ外は雪が降ってるかしら?」

 

振り向くと、

三角に折ったスカーフを頭に巻き、丸メガネのおばあちゃん。

 

 

「はい、まだ降っているみたいですよ。」

と答えたら、おばあちゃんは私達をじっと見て、

 

「あれ、あなた達、内地から来たの?」と。

 

 

“内地”という言い方を、この時初めて聞いたのですが、その後もこの街のご老人から何度か耳にして、これって本州の事を指すんですねニコニコ

 

 

 

「はい旅行で来ました!」と、胸張って答えるワタシに、

 

「えっ函館だけ、それも5日も!?あなた達、変わった若者だねえ。なんでまたこんな景気悪い街に!」だって…

 

ガーンガーン

 

 

 

 

そしてね、このおばあちゃん、

どかっと私とジャジャ丸の横に腰を下ろして、かついでいた重そうなリュックも下ろして、色々話し始めたのでした

 

 

「プーチンになって、美味しい紅鮭が取れんようになってしまった。日本の漁師さんたち、引網で丁寧に捕るんだけど、外国さんからは欲張ってるって言われちまう。ぜんぶちゃんと、食べるんだけれどもね」

 

という、国際情勢ネタから始まりグラサン

 

 

「繁盛してた頃の松風町は、女の人たちがコートの裏に袋はっつけて、そこにお客さんからのチップが山ほど。重いコートに嬉しい悲鳴あげてたもんよ。ひゃっひゃっひゃ」

 

なんていう、輝いていた時代の函館昔バナシをひとりきり聞くニヤリ

 

 

ジャジャ丸が外国人、中国人だとは、おそらく気付いていない。で、わからないジャジャ丸は私の耳元で、なんて言ってるの?ハヤク訳して!と、無言の圧をかけているという、三人の光景よ。。。にひひ

 

 

 

 

そして、「寒くなるよこれから。で、明日は何するの?」という問いに、

う~ん、とりあえず美味しい朝ご飯を食べに、朝市に行ってみようかな~と思っています!」と言ったら、

 

あそこは駄目だよ、観光客しかいかないよ

 

またもや、ガーン!ガーンガーン

 

 

 

でもそしたら、

自由市場に行くと言い。あっこのトミタさんのイカはいい。

その場でしゅっしゅっと、細~くさばいた刺身、市場の隅に食べれるとこがあるから、其処で食べるといいよ。あれは本当に数少ない、美味しい函館グッと。

 

 

 

そうゆうわけで早速翌日の朝、

訪れたのでありました。

 

 

 

 

ズラリ立ち並ぶ中で、やっと見つけた冨田商店ウインク

 

 

 

わ~お、ちょー新鮮!!おねがい

 

 

…が、甲殻アレルギーのため、成分的にイカやタコもちょっとかゆくなってしまう私。2人だし500円パックで十分ねと、

それでも嬉しいジャジャ丸は、「トミタサンノイカ~♪」とニコニコしてパックを差し出したら、シャチョーらしきおばあちゃんその片言を聞きつけたのか、

 

お兄さんたち、どこから来たの?初めてだね?」と。

 

 

それでかくかくしかじか、

先に出会ったおばあちゃんに薦められてと話をしたら、急に「この子らに新しいやつ、剥いてやりっ」っと、別のオネエサンに指示。

 

 

一パイ新鮮なのを剥き始めたイカ!

 

 

さらに、「中も食べれる?」と何やらイカの全てを入れてくれて、

でもお代はそのまま500円也びっくり!!

 

 

 

そんなサプライズ品を抱え、自由市場の奥へ。

こちらも「その横の漁師さん向け喫茶に白いご飯があるから、一緒に食べるといい。」と教えてもらった通りに、

 

VIVA即席イカ丼の完成で~すラブ

 

見て下さいな、この新鮮っぷり !!!

 

 

これは私も食べずにはいられず、欲張って、身を3つ!いや~もう最高でしたおねがい

 

 

 

 

 

というわけで、ここヒッソリとした市場片隅の即席朝ごはん、滞在中すっかり定番にキラキラ

 

 

このイートインはお醤油やワサビもちゃっかり置いてあるのです。でもおばあちゃん曰く、美味しいお刺身には美味しいお醤油がミソ♡とのことなので、持参するのも良いでしょうウインク

 

 

刺身も色々さばいてくれますので、ほんとお勧め!

 

欲張って、毎日イロイロお刺身パラダイス~♪

 

 

 

さらにその向かいにある小さな喫茶。

最初そのご飯をどこで買うかわからず、ここのマスターに教えてもらったきっかけ。

して、食後の珈琲はこちらが定番になりましたコーヒー

 

 

こちらのダンディーなマスターがこれまた良い方で、お店で出している海鮮丼のイクラは、数歩離れた市場のあるお店のもので、そこの仕入れ価格で私達にもくれたのだ。

 

朝からのイクラ丼、幸せすぎるキラキラ

 

 

「若者はみんな内地か、札幌に出ちゃってねえ、もう函館は私達みたいな年寄りばっかりでしょう。遊びにきてくれて嬉しいよ」

と仰ってくださったマスター照れコーヒー

 

 

しかしやっぱり!北海道の人たちって辛抱強く気長で、商売には損していないか?!商人魂のプチ関西人Pilicaから見ますと、シンパイになっちゃうわ…あせる

 

 

 

「今年は雪が少ないんだよねえ。でも、こういう年はどかんっと後に大雪になったりするんだよ。」とおじさまが仰っていた通り、年末には大雪に見舞われた函館。

 

さらに寒い冬の姿、みなさん風邪をひいていないといいけれども。。。

 

 

函館の優しいおじいちゃんおばあちゃんに感謝ほっこり

そしてその栄えてた函館港、見てみたかったなあ...ラブラブ