Thank you Stresa ✳︎
「イタリア料理は、‘前菜’→‘プリモピアット’→‘セコンドピアット’→‘付け合せ’→‘ドルチェ’の5項目順にオーダーするのよ」
と勉強してはいたのだけれど、やはり胃袋には限りがあり、プリモでパスタを頼んでしまったら、ほぼそれでお腹いっぱいになってしまうのだ・・・
そして'麺・激・Love'のワタクシ、パスタを外す、なんてことは難しい。
この旅でも、イタリア本場のパスタの美味しさには、目を見張るばかりであった!
ボーノ ボーノっ イッタ~リア♡
さて、Stresaでは、2日目と3日目の晩は、同じレストランに続けて通ったのである。
だってここのパスタが、ほんとーうに美味しくて、他の味を試したくて仕方がなかったの。
Taverna del Pappagalloと言う、気取らない、トラットリアスタイルの一件。
様子をみていると、旅行客のみならず、顔見知りの常連客もいっぱいという感じ。
地元の家族が大勢で週末の夜を楽しむ、という雰囲気一杯のお店でした。
一度目の来店。
私はトマトとバジルのシンプルなスパゲッティ。熟したトマトいっぱいのソースに、バジルの香り。
シンプルだからこそっ、この味に驚愕したのでアール。こないなパスタ、食べたことない!
ジャジャ丸はマッケローニのシュリンプクリームパスタ。
(残念ながら私はアレルギーでリポートできないですが、本とあっという間に食べてしまいましたよ。)
そしてPerch fillet with butter and sage、これをシェアしました。
淡水魚であるPerchは、鈴木のような感じ?
白身でタンパク、臭みはまったくなく、バターとの相性抜群でした。
そして2度目のパスタ。
ジャジャ丸も私も、麺の種類は同じなのですが、みなさま、一体これはなんと言うのでしょう?
キロクするのも忘れてしまったのですが、この麺自体が絶品でした。
ショートパスタ なのですが、マカロニのようにしっかり筒状にはなってはおらず、くるんとまあるくなっています。
ソースがうま~くこの間に閉じ込められるから、口に入れるとぎゅっとあふれ出てくるの。本当この麺の美味しさに脱帽でした。
私はまたトマトソースベースのいわゆる、アラビアータ。唐辛子の辛さと、塩漬けの豚肉ベーコンがなんとも良いアクセント。甘くカラメルされたオニオンも欠かせない。たっぷりのチーズと一緒に口に入れた瞬間、卒倒しそうになっちゃった。間違いなく、人生最高のアラビアータです!
ジャジャ丸は、ウサギ肉のラグー。ジューシーでやわらかいウサギ肉に、効かせたローズマリーがこれまた堪らぬ美味しさでした!
二人ともこの日はすっかりパスタでお腹いっぱいだったのだけれど、
常連客らしき方たちが、ほとんどといって頼んでいる、こちらムール貝のスープがどうしても気になり、シェアしました。
食べ方を見ていると、貝を半分に割り、それをスプーンのように、ホットチリ、パセリ、ガーリックがたっぷり入ったトマトソースをすくって、貝と一緒にパクリ!
貝のうまみがスープにも溢れているので、一緒に食べるとなんて美味しい!
これがスープと呼ばれていることに妙に納得した、イタリア料理初心者の我らでございました。
……………
Via Principessa Margherita 46, 28838, Stresa, Italy
……………
*
ハウスワインもたっぷり楽しんで、いつもほろ酔いになって気持ちよくレストランを後に。
"ああ、本場のイタリアンはちがうネ~"っと幸せ気分でホテルへ向かっていると、
‘Hi! Excuse me!Madam!!’
えっ、エレガントStresaの通りで、何やら大きな声が背後からするなァ
・・・と思っていたら、
ポンポンッと方を叩かれ、
振り向いたら、背の高いおじさまが!
私達の隣の席で、しっとりディナーを楽しんでいらっしゃったご年配のご夫婦がいたのですが、その旦那さん・・・・・
何故なら・・・・・
わたしウッカリ、サングラスをテーブルの上に忘れてしまったみたいで、この方レストランを飛び出して、渡しに来てくれたのです。
レストランのサーブスタッフでもないのに、隣にいた小娘の忘れ物をわざわざ!
しかも私のサングラスなんて、なに高級ブランドでもなんでもないH&Mの超安モノ、
そう見るからにチープなシロモノですよ・・・
‘良かった、君のでしょう!ああ良かった、間に合って。じゃっ、楽しい夜をね!バーイ!’
お歳の頃は、きっと私の父より少し上ってところかな。
それなのに猛ダッシュで追いかけてきてくれたおじさま・・・奥様とのお食事中なのに。
‘Thank you so much!!’
動揺して、武骨にもこれしか言えず。でも精一杯の笑顔で、感謝を述べました。
このおじさまの御蔭で、ちょっとスペシャルなアイテムとなったこのサングラスちゃん。
この旅の間中、私の最大の相棒として、イタリアの景色を一緒に楽しんだわけでございますよう♡
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湖畔に咲き誇る紫陽花。
先述の通り、ここStresaは‘花の街’とも呼ばれるくらい、花々に溢れた街です。
4月は見事なツツジでとても有名なのだとか!
冬の静かな湖畔もきっと素敵だと思いますが、本当に街全体がそれはそれはふくよかな香りに包まれる5月にマッジョーレ湖を訪れることが出来たこと。とても幸運だったと思います。
ぜひぜひ、機会があったら訪れて欲しいと、心からお勧めしたい街です♡
湖に映る夕日も最後と目におさめて、この日は少し早めに帰宅。
ホテルに着いた後、レセプションに立ち寄りました。
チェックインしてから、滞在中そして朝食などいつもおもてなしをしてくれた、 Guisseppe さん。
小さなホテルなので、お客さんの出入りがない時は、サロンのテレビ前のソファでうたた寝をしているところを、ちょこちょこ見かけた、かわいらしいおじさまです。
そしてこのおじさま、「ベゼマン」でもありました。
ベゼ(キス)マンとは、女性の手の甲にチューする男性なんですって。
最初ホテルに来て、「こんにちは、はじめまして」の後に、
たとえ、それが齢70歳をこえてるであろう、おじさまでも・・・笑
去りがたいけど、明日は早朝にヴェネチアに移動するため、ホテルを6時過ぎに出なくてはいけません。
チェックアウトのこともあるし、伝えなくっちゃ!
‘すいません、明日朝早く出るので、今晩チェックアウト(City taxの支払い)をさせて頂けますか?’
‘もちろん、セニョール。あれ、でも、それじゃあ明日breakfastが食べれないじゃあないか!’
‘はい、そうなんです。でも今日までとっても美味しい朝食、たっぷり楽しませて頂きました。ありがとうございます!’
‘ノン、ノン、ノン、それは申し訳ない、じゃあせめても、ワインはサービスにさせてくれよ!’
っと、私達がお部屋で頂いたプロセッコとピノ・グリージョのワイン2本をサービスしてくれたの。
朝早く去るのは私達の都合なのに、むしろごめんなさい!
今宵は2人のおじさまに感謝をしつつ、最後の夜もこれまたぐーっすり、休むことが出来ました。
*
Day 4 : Thank you Stresa! → いざ、Veneziaへ!
翌朝はまた清々しく目が覚め、
綺麗な朝焼けの元、またスーツケースをゴロゴロと、駅に向かいました。
この日は月曜日。
駅には6時半過ぎに着いたのに、もう出勤前の人々で、朝のバールは大人気!
イタリア国内だけでなく、ヨーロッパ中から愛されるStresa。
マッジョレー湖の美しさに加え、素敵なホテルやレストラン、お店の数々、楽しめる休める場所がたくさんあることも人気の一つでしょう。
それは、この街を支えている地元の人たちあって、なのですよね♡
ほーんと、気持ちの良いくらいキビキビと、カウンターを動き回るお兄さん。
Guisseppeおじさんのbreakfastを食べれなかったのは残念だけれど、
これまたチョコレートクリームの美味しいコロネットとカップチーノで、素敵な朝ごはんを頂きました!
いつだって異国への旅のスタートは、ちょっと気が張っているもの。
でもこのStresaならではの優雅な時間のおかげで、大変癒され、次のデスティネーションへ向かったのであります!
グラッツェ ストレーザ♡♡♡
さあ、来週はアドリア海の女王・ヴェネチア旅へとつづきます!
皆さま良い週末を✳︎✳︎✳︎