Artist  Otis Clay

Album  THE Hi RECORDS SINGLE COLEECTION

Genre   R&B

 

オーティス・クレイは、サザンソウルに多大なる影響を与えたアーティストだ。

サザンソウルは、モータウン、シカゴソウル、フィリーソウルと並ぶソウルミュージックのジャンルのひとつである。サザンソウルは、テネシー州メンフィス、アラバマ州マッスルショールズ等といったアメリカ南部のソウルでディープソウルとも言われている。モータウン、シカゴソウル、フィリーといったノーザンソウル(北部)は、ゴスペルユニットが多く、都会的に洗練されたソウルが特徴だが、一方サザンソウルは、カントリーやブルースの影響が強い。素朴で野暮ったくのんびりした曲やアップテンポのノリのブルージーなサウンドが特徴でクセになり病みつきになる。

このベストアルバムは、アルバムのタイトルどおり、Hiレーベルで発表された曲が収録されていて、オーティス・クレイとサザンソウルのイメージを掴むことができる。

アルバム Trying to live my life without you(1972)から7曲、シングルB面といったオリジナルアルバムに収録されていない曲が収録されている。

Got To Find A WayとThat’s How It Isは、それぞれ違うバージョンで収録されているので、聴き比べるみると面白い。

オーティス・クレイは、Home Is Where The Heart Is, Brand New Thing, Precious Precious, I Die A Little Each Dayは、田園風景をドライブする時に聴きたくなり、Too Many Hands, The Woman Don’t Live Here No More, You Can’t Escape The Hands Of Loveは、街の裏通りのバーで聴きたくなる。

オーティス・クレイは、Hiの在籍期間は短かったが、その期間中に発表された曲は名曲ばかり。オーティス・クレイは、ソウルフルに歌い上げ、多くのリスナーを魅了した。

サザンソウルは、とても奥深く魅力あるソウルだ。