Artist  Marvin Gaye

Album Let’s Get It On (1973)

Genre  Soul

 

Let’s Get It Onは、マーヴィン・ゲイの名盤のみならず、70年代ソウルミュージックの名盤でもある。私が70年代ソウルにハマるきっかけは、正にマーヴィン・ゲイである。

マーヴィン・ゲイの曲に出会う前までは、UK Rock、HR/HM系を聴く比重が大きかった。

聴いていた音楽ジャンルを変えるくらいマーヴィン・ゲイには衝撃を受けた。

前作の「What’s Going On」で既に大人っぽい雰囲気が熟成されていたが、Let’s Get It Onは、ブルージー部分と感情を表現することで、より完成度の高い曲に作り上げられている。全8曲で30分ちょっとというのが物足りないが、選曲がすばらしいので、1曲目から最後まで繰り返し聴きたくなるアルバムだ。

 

1曲目 Let’s Get It Onは、ブルージーなサウンドで渋さが増すことでカッコいいグルーヴを作り上げている。70年代を代表する名曲だ。

2曲目 Please Stay(Once You Go Away)は、1曲目とセットで聴きたくなる。メロがゆったりして、サビに入るとビートを活かしたカッコいいソウルミュージック。

3曲目 If I Should Die Tonightは、切ない感じがこれまた良く、芸術的に美しい。

4曲目 Keep Getting’ It Onは、Let’s Get It Onのインスト曲で、アップテンポの曲で気分が高揚する。

5曲目 Come Get To Thisは、休日の晴れた公園で散歩している時に聴きたくなるリフレッシュな曲。

6曲目 Distnt Loverは、ソウルフルな歌でまったりしていて、心休まる曲

7曲目 You Sure Love To Ballは、哀愁漂う浮遊感ある曲で心を落ち着かせてくれる。

8曲目 Just To Keep You Satisfiedは、全体的に悲哀、喪失感を感じるが、美しく歌いあげるラストに相応しい曲。

 

70年代のソウルミュージックシーンは、天才的なアーティストが存在していて、互いに影響しあうことで、より完成度の高いサウンドを実現していた。その音楽シーンに多くのアーティストに影響を与えたその内の1人は、マーヴィン・ゲイだろう。

マーヴィン・ゲイの歌は、リスナーの心をわし掴みしてじっくり聴かせてくれる。