Artist  Stevie Wonder

Album  Hotter Than July (1980)

Genre  R&B

 

1980年にリリースされたアルバム Hotter Than July。70年代から続く勢いを感じることができるほど、このアルバムの完成度は、非常に高い。

収録曲は、キーボードのアレンジの幅が広がることによって、リスナーを楽しませてくれる曲が収録されている。

1980年代に突入して、スティービー・ワンダーは、進化しているのだ。

1曲目  Did I Hear You Say You Love Me

オープニングにふさわしいドライブ感あふれる曲。

2曲目  All I Do

キーボード・シンセサイザーが印象的で、洗練されたミディアムテンポナンバー。

3曲目  Rocket Love

都会的に洗練れたサウンドとスティービーのパワーボイスとの相性がいい美しいバラード曲。

4曲目  I Ain’t Gonna Stand For It

カントリーサイドをドライブしながら聴きたくなる。

5曲目  As If You Read My Mind

ピアノがかっこいいダンスナンバー。

6曲目  Master Blaster (Jammin’)

ジャケットのイメージにピッタリのレゲエナンバー。

7曲目  Do Like You

80年代初期の軽快なミュート音が、クールにきめる。

8曲目  Cash In Your Face

スティービー・ワンダーらしいキーボードが印象的なファンク。

9曲目  Lately

ピアノ主体の壮麗なソウルバラード。

10曲目 Happy Birthday

バラエティー番組で出演者の誕生日を祝う時によくかかり、バースディソングのアンセム曲。

 

このアルバムは、ソウル、ファンク、レゲエなどの曲が収録され、ひとつのジャンルに絞り込むことが出来ない。

All I Do、Rocket Love、Do Like Youを聴くと、70年代ソウルを80年代のサウンドが、うまく組み合わさることで、ポップス化させている。70年代と80年代の架け橋的な曲でスティービー・ワンダーの80’sの始まりである。

Master Blaster (Jammin’)は、スティービー・ワンダーの音楽史においては、貴重な曲だ。本格的にレゲエを作り出し、他のレゲエミュージシャンと引けを取らないくらいクオリティが高い。

Happy Birthdayを、バースディソングの定番曲として、いつの時代にも歌い継がれるポピュラーな曲になり、歴史に残る曲だ。

どの音楽ジャンルにおいて、高水準で曲を創り出すスティービー・ワンダーは、天才ミュージシャンだ。