Artist   The Brothers Johnson

Album   THE BEST OF BROTHERS JOHNSON

Genre    Funk, R&B

 

おすすめアーティスト、ブラザーズジョンソンは、ボーカル・ギターの兄、ジョージ・ジョンソンとベースの弟、ルイス・ジョンソンからなる兄弟デュオである。

主に70年代に活躍していて、聞きやすいファンクが特徴だ。

このベストアルバム(2枚組)は、ブラザーズジョンソンの入門的なベスト盤で内容が濃く、ブラザーズジョンソンがどんな音楽なのかを感じることができる。

このベストアルバムの曲順は、オリジナルアルバムのリリース順で構成されている。

1枚目は、主に70年代にリリースされたLook Out for #1 (1st)、Right on Time (2nd)、Blam! (3rd)を中心に各アルバムから約4、5曲づつ選曲されている。

ファンクがメインだが、曲によっては、ファンクとソウルの中間地点的なナンバーあり、インストゥルメンタル曲ありと、リスナーを飽きさせない。

2枚目は、80年代にリリースされたアルバムから選曲されている。大ヒットしたSTOMP!が収録されている。

2枚目は、1枚目と比べると雰囲気が変わる。80年代は、様々なアーティストにとって、サウンドの変遷期であり、ブラザーズジョンソンも時代とともに変化した。アルバムの後半は、80年代の電子音でチープなサウンドが中心になる。70年代のファンクとソウルの愛聴家には体力的に厳しいが、80年代をリアルタイムで過ごしたリスナーには懐かしく感じるであろう。また2020年前後のシティポップブームにハマったコアなリスナーには興味を持ってもらえるかもしれない!?

 

オリジナルアルバムでおすすめなのは、1980年にリリースされたLight Up the Night。このベスト盤に5曲選曲されている。欲を言えば、まったりしたバラード曲、All About the Heavenも収録してほしかった。

 

このベスト盤に収録されなかったIn The Way、Caught Up、Do It For Loveは、大人っぽい雰囲気のAORテイストの曲。In The Wayは、TOTOとのコラボ作品であり、RockとR&Bのハイブリッドサウンドで、とても相性がいい。まさにR&B、Funk、Rockの交わる音楽ジャンルは、AORなんだなと思う。これらの曲が収録されているアルバム Winnersは、1981年にリリースされ、70年代のフレーバーと80年代のサウンドを融合させたサウンドだ。70年代と80年代の中間的なサウンドは、とても希少で、今聞けば新鮮且つノスタルジックに感じる。