12月に終了したアニメで、「ボールルームへよこそ」

と同じく、もっと評価されるべきアニメをもう一本

レビューしまする。

 

今期、覇権アニメだった『宝石の国』

予想外すぎる面白さでござった。

 

まず壮大な世界観。

キャラクターの多様さ。

そして、美しい作品なのです。

 

 

物語はほとんどの生命が死滅した地球が舞台。

生き残ったのは不老不死のカラダを持つ宝石達。

 

二十八体の宝石たち(性別がないという説と、上半身が男で、下半身が

女という説があります)は月から飛来する月人と激しい闘いを繰り返しておりますた。

 

月人は宝石たちをバラバラにして連れ去っていきます。

宝石たちは破片さえ残っていれば、つなぎ合わせて元通りになりまする。

 

主役は最年少(とはいっても年齢は300歳)で落ちこぼれで

役立たずのフォスフォフィライト。体がもろいために戦闘が

できません。そのくせ、無邪気で口は達者なのです。

 

はじめての仕事は博物誌を編むこと。

やる気があるのか、ないのか、フォスは

言われた仕事をはじめるのですが…。

 

宝石たちの名前は実在する宝石の名前で、

それぞれに特徴があります。

 

例えばダイヤモンド族(ダイヤは種類がたくさんあるので)は

硬くて戦闘向き。腕とか砕かれても、ダイヤモンドカッターとして

武器として使えまするな。

 

主人公のフォスフォフィライトはあまり馴染みのない宝石だとは

思いますが、産出していた鉱山が閉山して、現在は個人が採掘

したものが流通しているだけ。実際かなり貴重な宝石で、美しい

青緑と透明感が特徴の鉱物(お値段は高額)

割れやすく加工が難しいらしいです。

物語には本物の鉱石の特徴が反映されています。

 

この『宝石の国』の面白さは、シリアス展開なのに、笑いが多いことかな。

 

タイミングよく、フォスや周りの宝石たちのやり取りがツボにきまするな。

 

1~7話まではフォスが周りに迷惑をかける→月人がくる→フォスがバラバラ

にされるという展開かな。

 

お坊さんのような容姿の先生を中心に宝石たちは生活しているのですが、

先生が寝ているとなかなか起きないので、月人に宝石たちが悪戦苦闘する

のです。

 

先生寝ないでくれよ!と思いまするな。

そんな先生にフォスは疑いを持つようになります。

先生と月人との間になにかあるのは明らかなのです。

 

1話から12話まであるのですが、1話の最初のシーンと12話のラストの

シーンの対比が面白いのです。

 

↓まずは第一話の明るかった頃のフォスをご覧ください。

 

 

1話では仲間に呼ばれるフォスは草原で寝ていて、

水面に浮かぶ自分の顔を見て「かわいい」と言うくらい無邪気なのです。

 

12話では仁王立ちで月人がくるのを待ち、仲間に呼ばれて先生のところ

に行きます。その姿は初回とはまるで違います。

 

↓12話のフォスなのです。

 

 

目がきつくなり、声のトーンも低くなってしまいますた。

ラストでも、あのころの自分がうらやましい、というくらい

変わってしまいますた。

 

こうなったのは月人に仲間を粉々にされ、連れ去れ、

展開的に先生に疑念を抱くのもしょうがないでござるな。

 

かなり続きが気になる終わり方でした。

 

なので、我慢できず漫画を読みますた。

面白い!

まさかの展開。

 

8巻まで読みましたが、驚きの展開が

三つありますた。

 

一、先生の正体は予想外でした(今のところ)

二、そして、フォスはまたかなり変わってしまいます。

三、フォスの思いきった行動。

 

しかもかなりシリアスになってきたのに、笑いのポイントも

かなりありまする。

 

この先の展開を勝手に予想したくなりまするな。

 

フォスが先生を裏切るけど、それはフェイクで、

犠牲になって、できるだけみんなを助けるのかな。

 

ただフォスは助かってほしいな。

 

そして気がかりなのが、重要なキャラとしてシンシャ

という赤い髪の子の存在なのです。

 

 

彼女は体の周りに毒(水銀)が浮いていて仲間と接触できず、

一人だけ洞窟で暮らし、夜の見回りをの仕事をしています(夜に月人は襲ってこない)

 

ちなみに辰砂(シンシャ)は和名で、中国にある鉱石で、英訳だと

シナバーといいます。昔は不老不死の薬として飲まれ、賢者の石とも呼ばれています。

水銀の硫化鉱物です。

 

1話のとき、そのシンシャにフォスは、楽しくて新しい仕事を見つけてあげると、

安請け合いをしてしまいます。

 

一応、先生と月人の仲を暴く仕事で組むことを約束して、12話は終わるのですが、

その後の原作では、出番が多いとはいえません。

 

これは、いやぁ~な予感がしまする。

シンシャは出番が少なくても、かなり重要なキャラなのは間違いなく、

最後の最後に犠牲になるとかもありそうで怖いのです。

 

さっき説明した辰砂(シンシャ)が、昔は薬として飲んでいたと書きましたが、

単一のものとしては地球上でもっとも毒性が強いらしく、権力者や職人も命を

落としていたらしいのです。

 

ということは月人のラスボスと戦うとき、なんらかの役目を補う可能性があるかも?

という憶測が成り立ちまする。

 

もう少しで原作も終わりそうな気がしまするな。

 

それとこの作品はCGなのですが、戦闘シーンをワンカットで長回しで

見せたりと、CGの使い方も時間やお金をかけてるんだろうなと思い

ます。

 

宝石たちが暮らす島も美しく、12話のEDの曲はオーケストラバージョンで

壮大で、物語にぴったりでした。

 

最後にアニメの第8話のラストが特殊EDになっていて、歌っている

のがフォスの声優をやっている黒沢さんでござった。

 

 

〇〇〇―クの鎮魂歌かな。

2期は必ずあると信じたいのです。

 

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