YouTuberではないです。U Tuberですから(笑) 正確にはTPU Tuberです。TPUとは”thermoplastic polyurethane”のことで日本語では「熱可塑性ポリウレタン」と言います。TPUチューバーになったというお話です。

 

1月18日は木曜、朝5時20分に起床。気温は8℃とこの時期にしては高い。翌朝は職場健康診断日で朝走行はできないので是非とも走りたい。ただ路面は雨の後のため少しウエットで、当然日の出前ですから真っ暗。一瞬迷いましたが、せっかく起床できたから走ろうと決意。小鯖を周るいつものルートを走り、戻りは仁保病院から宮野恋路に抜ける長谷峠を通って帰る「冬の朝練ショートコース①」としました。ただ、その選択は誤りでした。

峠を下り右カーブに差し掛かったところで、ダ、ダン!と激しく段差を乗り越えた音。その瞬間、後輪からのシューという音とトラクション消失が! パンクじゃんorz 10数m走って停止。後輪タイヤはフニャフニャの一発レッドカード。前輪は触ると大丈夫そう。チューブは1本持参していましたが、路面は濡れあたりは真っ暗でパンク修理スペースもない。交換作業は諦め、押しチャリーで家に戻ることとしました。感覚的に残り距離は4㎞くらい。出勤前にツラい修行だなと思いましたが自己責任です。とにかく前に進まねばと歩き始めました。自転車がどんなに便利なものかと痛感。いつもならあっという間に通り過ぎるところまでも中々到達できない(^^; しかもクリート付きのロードバイク用シューズですから歩きにくいことこの上なし。小走りもできません。その後チェックすると前輪も少しエア抜けしているみたいで、前後輪パンクという経験は初めてでした。48分くらい掛かって家に辿り着きました。途中、通学途中の小学生の集団に不思議そうに見られたのが恥ずかしかったです。ヘルメットしてピチピチの服でなぜ自転車に乗ってないのかという目でした(笑)

 

 

 

これが、パンクしたため朝練を距離約32kmで強制終了した時のSTRAVAのルートマップです。途中でDNFとなっているのがお分かりいただけるかと。ちなみに段差に突入した時の時速は約40㎞でした。カーブしているとは言え下り道ですからね(^^;

 

 

ここからが本記事の主題となります。ロードバイクタイヤで一般的なクリンチャータイヤでは、チューブをタイヤとホイール(リム)の中に充填して膨らませます。

 

 

こういう構造ですね。その素材としてはブチルチューブそしてラテックスチューブの2種類があり、前者が一般的に使用されるものです。安価ですが重たくパンクにはやや弱い。後者はレースで使われるケースが多いもの。少し高価でやや軽量、自然なエア抜けが起こりやすいが転がり抵抗が低くパンクにやや強い性質があります。自分はこれまでブチルしか使用したことはありませんでした。

そして、ここ数年で出てきた第三の素材、それこそがTPU、熱可塑性ポリウレタンなのです。TPUチューブは何がスゴいって、ブチルチューブは当然としてラテックスチューブよりも軽く、ブチルチューブよりも丈夫で耐パンク性が高く、転がり抵抗も低いのです。エアー抜けはブチルよりしやすいもののラテックスほどひどくはない。つまりブチル・ラテックスの良いとこ取りプラス極めて軽量という申し分のない特性です。ただ懸念点は高価なことでした。出始めのTubolito(チューボリート)、2016年にオーストリアで開発されたこのチューブは1本4000円~5000円と一般的なブチルチューブの4倍以上の価格! そこそこのロードバイクタイヤが買えるお値段ですからブルジョアでないと手が出せないものでした(^^; ただ最近、中華TPUと言われる安価なものが出現。それで昨年末に中国のマージーン製のTPUチューブ、

 

 

エクサーを手に入れておりました。税込み1650円なので、チューボリートの三分の一のプライス。これなら試してみる気になれる価格設定です。当初は今年春先にBMCのインナーチューブとして換装しようと思っていました。冬に変えてもメリットが感じにくいかなと思っていたもので。でもこのたび前後輪のタイヤチューブが逝ってしまわれたので、前倒しで交換することとしました。

 

 

開封の儀。ブチルチューブと比べると非常にコンパクトです。ブチルチューブはどのメーカーも黒色ですが、TPUチューブには色んな色があります。このエクサーはチューボリートと同じオレンジ色。他のメーカーでは、白、ピンク、緑、黄色、紫等あります。

 

 

その構造上、バルブは一般的な金属製にしにくいらしく、殆どのTPUチューブはプラスチック製バルブになっています。空気入れ脱着時に曲げないように少し気を遣う必要があります。ちなみに重量は36gとゲキ軽です。一般的なブチルチューブの重量が120g程度、軽量ブチルで70g程度ですから、交換すると前後輪で70~160g程度の軽量化が得られます。回転する車輪外周部100gの軽量化というのは費用対効果を考えると、かなりのものです。

 

 

ホイールにアプライしているところ。少し膨らませてリムに嵌めています。ねじれ防止目的でチューブのセンターに点線があります。これは配慮のあるデザイン。ねじれたまま膨らますと一発でパンクしますから。ただしリムに載せる最初のこの段階では膨らませすぎないように注意がいります。ブチルチューブと異なりエア抜きして萎むことがないため、膨らませすぎると太くなったままで肝心のタイヤが嵌められないという本末転倒になるのです。

前回アジリストデューロを装着したのが昨年10月でした。3か月しか経過していませんから、タイヤビードのリム固着はなくスムーズにタイヤの脱着と装着ができました(^^)

 

1月20日土曜は昼前から雨の予報。しかも午後は新山口で行われる会議にプレゼンに行く予定があります。それで朝7時少し前に出発し、リベンジライドを行いました。現場検証のため明るくなった時間帯を選んでいます。ほどなく現場に到着。

 

ここです。この写真だと段差の程度が軽そうにみえますが、

 

 

これですよ。約5㎝の深さで結構広範囲に道路アスファルトが剥がれています。ちなみにグーグルストリートビューでもこの荒れた路面は確認できました。お時間のある方、「山口市 宮野下 宮野変電所」で検索してみてください。少し北側のカーブミラーのあるあたり。道、穴あいてるやん!ってわかりますからwww 撮影日は去年の8月になっていますから5か月以上放置されているわけですね(^^; まあ、真っ暗な中、下りで速度が出ていると気付くのは難しいですね^^;

因みにリベンジライドの記録は

 

と35.8㎞ほどの走行距離で、やはり前回押しチャリーした距離は凡そ4kmでした。
TPUチューブは軽いので漕ぎだしや登坂で有利だと言いますが、まだ2回しか短い距離を走っているだけのため分かりません。そしてやや硬くて乗り心地が悪くなるという話ですが、これまた分かりません。鈍感なんでしょうね。ブチルとどこが違うねんです(笑) ただ玄関にロードの前輪をポーンと置いた時、ゴム風船をパンパンに膨らませて弾いたときに聞こえるビ~~ンというような響きがあったような気がしますが…。インプレについては、おいおい報告してきます。

 

 

 

では、今回の〆の小麦の部屋では往年のテレビドラマシリーズ風写真でいきましょう。

 

「家政婦は見た!」市川悦子風

 

 

「あら、やだ」

いたずらして注意された後にカーテンの陰に隠れて半分だけ顔を出し、飼い主の様子をうかがっている小麦(笑)

えっ?、市原悦子の家政婦は見た!を知らない?

 

 

これですよ。似とるなwww

 

 

「刑事コロンボ」より

 

 

 

「ウチのかみさんがね、家具を噛むのをやめなさいって言うんだけどね、あたしゃ止められなくてね」

お気に入りのガリガリ棒を葉巻きっぽく咥えている小麦ちゃん(笑)

えっ、コロンボさんを知らない?

 

 

この人ですよ(^▽^)
ピーターフォークが演じていた刑事です。小中学生時代、あのドラマには嵌っていました。有名な俳優が殺人犯にキャスティングされドラマ冒頭に殺人を犯し、その後に登場したさえないコロンボが鋭く見抜いて、犯人を追い詰めていくというスタイル。古畑任三郎はこの刑事ドラマをパクッてオマージュして展開されていますよね。

 

以上、TPUチューブを使用する人、すなわちTPUチューバーになったよというお話でした♪

 

※本記事が実は

 

 

記念すべき投稿1000本目記事のようです。今後も投稿日の日付の如く、ワンツースリー、ワンツースリーと跳ねた気持ちで記事を書き進めていきたいと思いますm(__)m