山口市に赴任して早、5年が経過。ロードバイクで我が家のある福岡県に渡ったりブロ友さんに会いに大分県に行ったりと、県を跨いでのサイクリングをしていましたが、山口宅から距離的に最も近い島根県に行ったことがありませんでした(^^;) しかもご紹介する津和野は山陰の小京都と呼ばれ昔の城下町の風情が残る大変魅力的で歴史的な場所であるのに。
 
 


今回自転車お出掛けでの高台の神社からの写真になります。津和野はご覧のように盆地に広がる箱庭のような美しい街です。
ここに行かなかった理由は特段ありませんでした。なんとなく機会を逸していた感じでしょうか……
 
皆さんはアンノン族という言葉を知っていますか? 旅行を特集したファッション雑誌アンアン・ノンノを抱えて少人数で日本の各地を旅する女性たちを指した1980年前後のフレーズです。なぜ彼女たちは旅行をするようになったのか……
 
鉄道会社の女性の個人旅行推進プロジェクト「ディスカバー・ジャパン」
 
まだJRに民営化して分かれていない、国鉄の時代の話です。
その時に小規模でいまいち知られていない、しかし中々に素敵な旅先を国鉄は発掘し提示したわけでして、その中の一つが萩・津和野。
山口島根に近い福岡に住んでいた自分、恥ずかしながらその昔勘違いしていましたが、萩は山口県で津和野は島根県です。(当たり前?)意外と津和野を山口県の一部と認識している方は多い気がします。島根の方、スミマセンm(__)m
島根県の津和野町はそれくらい山口県に近いところに位置しています。これまで3回ほど山口県の阿東徳佐にロードで行ったことがありました。そこからわずか12㎞程度しか離れていないのです。 
 
「そろそろ行ってみようじゃないか(^0^)」
12月3日は晴天! 津和野ライドを敢行することとしました。今回の記事はそのレポートになります。前日は職場部署の忘年会でしたので通常より飲酒控えめで対応しております(笑)
 
ロードバイクで行ったことのない場所にどのルートで行くかというのは大変ワクワクするもんです。今回は、仁保から大原湖に抜ける野谷峠(のだにだお)越え県道123号線をトレースする形をとり国道315号線野道峠を通ります。これは今年4月に記事にした花見に行った徳佐八幡宮への探訪ルートと同じでして、まずは徳佐まで至ります。下記記事をご参照下さい。
http://ameblo.jp/redcrossbike/entry-12146592139.html
 
 
徳佐ローソンで一服し、




この須佐に向かう国道315号線で北上します。ここからは生まれて初めて走る道路。スキー場がある十種ヶ峰(とくさがみね)をぐるっと回るルートです。
それにしても標識にはロードで行くのはあり得んと思っていた須佐41kmの文字……。有名な景勝地、須佐のホルンフェルスをロードバイクで観に行くのももしかしたらいつかできるかも
(いや距離的にはだいぶまだ先やから、やっぱ日帰りは無理かな)
 
 


で、このあたりで県道13号線が出てきますので右折します。いい天気で快適走行です♪
軽い登坂を越えると馬草峠へ。
 
 


キタ~~~~、島根県♪
初めての自転車での島根来訪に感動!
ここからは山口県県道13号線から島根県県道13号線になります。この道でド楽勝のダウンヒルで津和野に着きました。
 
実はこの日、訪れたいところをいくつか挙げて出掛けたのですが、絶対に外せないと思っていたところが、太皷谷稲成神社(たいこだに いなりじんじゃ)と津和野城址でした。
高台にある朱塗りの神社は非常に美しく日本五大稲荷神社の一つ。お守りを手に入れたいこともあり参詣したい。
そしてその参道登り坂の途中からのリフトで上がれる津和野城址。ここにも訪れてみたい。理由は、さだまさしファンだから(笑) 自分が高校時代に音楽好きとなったその基盤となったミュージシャンはカシオペア(ドラマー神保彰氏)、アバそしてさだまさしさんですから。統一感ゼロの組合せ?
 
タイトルに案山子の原風景と記しました。さだまさしの有名な曲に案山子というものがありますが、歌詞で描かれている原風景こそ津和野城址から見下ろした津和野の街の景色なのです。そのためヤマグチポッターは登山用に軽量ランニングシューズまで持参するという気合充分でした(笑)
リフトで城址に到着でなくそこから15分くらい山登りを要すると書いてあったんです。
 
 最初に来たのは鷲原八幡宮


紅葉と朱塗りの鳥居のコラボが素敵でしょ

ここは4月に有名な流鏑馬神事がありまして



これがその馬場になります。

ここから津和野高校に向かい



左折して坂道参道を駆け上がります。中々な登坂道です。




太皷谷稲成神社の巨大な鳥居のところでのショット。神社の名前にチューも~く!
普通、稲荷神社は「荷」をあてますが、ここは稲成神社と「成」の字をあてます。
「大願成就」のご利益があると言われています。
 



駐車場が結構高台にありました。
 見晴らしがいいですね(^^)
 



神妙に参拝いたしました。
そして今回の大きな目的、次女の合格祈願のためお守りを手に入れました。全ての神様に手伝っていただきたいと思います(笑)
 
 
ここからは坂道途中のリフト乗り場に行きます。ロードバイクを止めて靴をビンディングシューズからランニングシューズに急いで履き替えます。

バイクからランへのトライアスロンばりのトランジットです(笑)
 


リフトで上った終点からの景色。青野山が綺麗に見えます。

さて、ここから本丸跡まで登山!
歩くのは15分位ですが全く舗装されていない柵もない結構マジな登山です
想定以上でした(^_^;)



てっぺんに到着!


素晴らしい眺望!

これが案山子の元風景


『城跡から~ 見下ろせばぁ


蒼く細い河~


橋のたもとに


造り酒屋の レンガ煙突ぅ♪』

心の中で口ずさみます。
景色は確かに歌詞の通り……。

案山子が十八番のシンガーソング・ライダー、さだまさしファンのアコギK氏に見せたい景色です( ´∀`)
Kさん、残念ながら案山子は見つけらませんでした(笑)
いつかロードバイクで一緒に行きましょう!

ここでは想定以上に城跡マターに時間をかけてしまいました。
急いでリフトで降りて靴をビンディングに戻し、ロードで次に向かったのは



永明寺。「えいめいじ」でなく「ようめいじ」と読みます。日本語は難しい……。


ここには珍しい


茅葺き屋根の本堂があり、



軍人(軍医)であり文豪でもある森鴎外の墓があります。彼は津和野出身です。

ただ自分が見つけたかった悲劇の津和野藩藩主、坂崎出羽守の墓を見つけられませんでした。
本堂左手の山に墓ありと説明書きがあるものの地図がないので発見できず!痛恨でしたね……
 
このあとは、本当は乙女峠のキリシタン所縁の場所に行きたかったのですがこの時点で午後2時半過ぎ。山口市に5時過ぎには帰らないと日が暮れますのでタイムリミット!

朝9時に出てきたのを後悔。せめて8時に出ればよかった……
さあ、戻るよ!

ん? 古い町並みとか水路とか津和野らしい景色がないのかって?

1枚あります。


これで勘弁してくださいm(__)m


ここからの帰り道は行きと変えます。
国道9号線の旧道と思われる山道を走ります。
いい感じの登坂道で、途中に



こんな素敵な眺望も楽しめます♪
さらばじゃ、津和野! またいつか行くぜ!



県境で地理上、山口市へ。野坂峠です♪
でもここから50km位漕ぐ必要がありますから。
県境で道路の舗装が変わります。山口県の方が若干良い路面です(笑)

国道9号線の路側帯を爆走し国道489号線へ左折し大原湖沿いを走り、徳地八坂から県道26号線で松柄峠経由で仁保に向かい激走で帰りました。さすがに仁保峠では脚が売り切れてました(^_^;)

着いたのが5時10分で10分後にはライトがないと走れないほど暗くなりましてギリギリ間に合いました。

ワークアウト内容は

走行距離   132.48km
平均時速   23.8km/hr
消費カロリー 3063kcal
獲得標高   1482m

でした(^^)/


これは行きのルートマップ
実はスマホの調子が変で電池が直ぐなくなったので行きと帰りの記録が別れたもので。




で、帰りのルートマップ


これですね♪
こうやってみると、日本海の須佐(→)があと少しな感じ(^^)

来年の夏にチャレンジしようかな……