レザークラフト 材料(1) | やってみたいレザークラフト ~短期間で1つ作品を作ってみよう!~

やってみたいレザークラフト ~短期間で1つ作品を作ってみよう!~

初心者の方へレザークラフトの道具の説明から、短期間でキーケースを作るまでを紹介します。

おはようございます。


今回は材料である革について紹介したいと思います。

色々な種類があるので、作品によって使い分けることが重要です。

最初は、きれいに仕上がることに重点を置きますが、慣れていけば革にも関心を持ってください。


革の基礎知識


1)皮から革へ

動物の皮は色々な工程を経て革になります。

剥離された生の皮はすぐに腐り、乾燥すると硬くなります。腐らないようにして柔らかく加工することを「なめし(なめす)」と言います。漢字は少し難しいですが、革を柔らかくすると書いて「鞣す(なめす)」になります。

「なめし」の工程前は皮、なめした後を革と表現します。


2)革の種類

購入する際によく目にするものは、

タンニンなめし:植物タンニンを主としてなめされた革。クロームなめしより伸びと弾性が小さい。堅牢で吸水性があり、湿らせると型が付けやすく立体加工がしやすい革。

クロームなめし:化学薬品のクロムを用いてなめした革。市販されているものは着色されている。タンニンなめしよりも柔らかくて軽い革。

オイルレザー:多脂を多量に含ませた植物タンニンなめしの革。

サドルレザー:タンニンなめしの後に、銀面を磨いてツヤを出した厚みのある堅牢な革。

ヌメ革:植物タンニンなめしを行い、仕上げを施していない革。使い込むにつれてアメ色に変化する。


3)革の単位

革は独特の単位で大きさを表現します。10cm四方を1デシ(DS)と表します。

牛革の半裁は約200~300デシあります。

ショップでは、「1デシ○○円」と表示していることが多く、慣れるまでに大きさのイメージが湧きにくいかもしれません。


4)革の扱い

作品を作っていくとわかりますが、非常に傷付きやすいものです。特に道具には刃物もありますので注意が必要です。また、爪を立てるだけでも傷付きますので注意してください。

ショップで革を選ぶ場合も同様です。

保管は湿気が多いとカビが発生するので、風通しの良いところがいいです。


5)呼び方

革は滑らかでツヤのある面が表面で「銀面」と呼びます。

裁断した際の側面を「コバ」と呼び、毛羽立ちのある裏面を「床面」と呼びます。

書籍や他のサイトでも共通した呼び方ですので、覚えるようにしてください。



それでは、次回は手縫いの道具などを紹介します。