おはようございます。
今回は材料である革について紹介したいと思います。
色々な種類があるので、作品によって使い分けることが重要です。
最初は、きれいに仕上がることに重点を置きますが、慣れていけば革にも関心を持ってください。
革の基礎知識
1)皮から革へ
動物の皮は色々な工程を経て革になります。
剥離された生の皮はすぐに腐り、乾燥すると硬くなります。腐らないようにして柔らかく加工することを「なめし(なめす)」と言います。漢字は少し難しいですが、革を柔らかくすると書いて「鞣す(なめす)」になります。
「なめし」の工程前は皮、なめした後を革と表現します。
2)革の種類
購入する際によく目にするものは、
●タンニンなめし:植物タンニンを主としてなめされた革。クロームなめしより伸びと弾性が小さい。堅牢で吸水性があり、湿らせると型が付けやすく立体加工がしやすい革。
●クロームなめし:化学薬品のクロムを用いてなめした革。市販されているものは着色されている。タンニンなめしよりも柔らかくて軽い革。
●オイルレザー:多脂を多量に含ませた植物タンニンなめしの革。
●サドルレザー:タンニンなめしの後に、銀面を磨いてツヤを出した厚みのある堅牢な革。
●ヌメ革:植物タンニンなめしを行い、仕上げを施していない革。使い込むにつれてアメ色に変化する。
3)革の単位
革は独特の単位で大きさを表現します。10cm四方を1デシ(DS)と表します。
牛革の半裁は約200~300デシあります。
ショップでは、「1デシ○○円」と表示していることが多く、慣れるまでに大きさのイメージが湧きにくいかもしれません。
4)革の扱い
作品を作っていくとわかりますが、非常に傷付きやすいものです。特に道具には刃物もありますので注意が必要です。また、爪を立てるだけでも傷付きますので注意してください。
ショップで革を選ぶ場合も同様です。
保管は湿気が多いとカビが発生するので、風通しの良いところがいいです。
5)呼び方
革は滑らかでツヤのある面が表面で「銀面」と呼びます。
裁断した際の側面を「コバ」と呼び、毛羽立ちのある裏面を「床面」と呼びます。
書籍や他のサイトでも共通した呼び方ですので、覚えるようにしてください。
それでは、次回は手縫いの道具などを紹介します。