おとぎ話のお姫様は、魔法使いに魔法をかけてもらって。

カボチャを馬車に
ボロい布をドレスに

変えてくれた


お姫様は喜んで舞踏会に行ったけど、


魔法使いと約束をした時間が近づいて、慌てて馬車に向かった


お姫様は階段で硝子の靴を落とす



王子様は拾う



魔法が解けたお姫様はいつも通りお掃除洗濯、食事を作った



すると


王子様と召使いがやってきて硝子の靴を履いてみてと言った

サイズはぴったり、王子様は大変喜んでいます。

王子様はお姫様と結婚。お姫様は幸せに暮らしました。






現実にありえないからおとぎ話は楽しいのかもしれない




現実は

31分の電車に間に合わせて
ヒールの高い靴は脱ぎ捨てて

ブラウスもヨレヨレで…


化粧なんてぐでんぐでんよ。


王子様なんていない

迎えに来ない

赤い糸なんてない


あったら絡まってるわ!!!



それでも
女たちは歩くんだ


高いヒールを無理して履いて笑ったり


繊細な作業を笑顔でこなす


ブラウスも化粧もヨレヨレで
カッコ悪いけど




王子様は追われるより追う方が多くて



同世代は子ども生まれた~とか聞きながら働く自分がちょっと寂しくなっていく


そんな女たち



夢はきっとあっただろう。

でも現実と向き合わないと生きてはいけない



疲れたら休めばいい


また明日から頑張る


カボチャは馬車にならないし
硝子の靴よりもっと履きやすい靴を選んで
よれない化粧をして