1歳の娘が4月から保育園に入り、2か月ほどが経過。
ここで2か月時点での保育園選びの振り返りをしようと思います。
今年保活を始める方々の参考になれば、と。
[前提]
我が家はいわゆる”保育園激戦区”と呼ばれる地域。
毎年新しいマンションが周辺に立ち、それに合わせて新規の保育園が複数オープンするという、
ちょっと地方の方には信じられない地域です。
※ちなみに新米パパ自身は関東地方の片田舎出身。
東京まで電車で一時間かかる実家周辺はもはや老人ホーム状態。
住人の流入などほぼ皆無で、人気の無い昼間の公園にはカラスの鳴き声が虚しく響いています。
多くの1960,70年代に建てられた住宅地で、世代交代に失敗した街は同様の状態と推測します。
[保育園見学]
話が脱線しましたが、という事で我が家周辺の”保活”事情は非常に厳しいものがありました。
自宅周辺には徒歩、自転車で行ける保育園が10園近くあるのですが(認可外含む)、役所の資料によれば倍率は10倍以上。
予想にたがわず、見学だけでも予約待ちの状態。
週に2回見学を回したとしても、見学だけでもゆうに1、2か月はかかるのです。
我が家は保活の意識が高かったため、保育園見学が始まる6月にはガンガン見学予約を入れ始め、
一部の例外を除き夏前には一通りめぼしい保育園は回りましたが、
のんびりしてるママ友は秋口から見学予約をはじめ、どの園の予約も一杯で断られ、半ベソ状態でした。
最終的には認可保育園であれば見学なしでも申し込みが可能の模様ですが、
認可外保育園は見学会に来ている事がマスト条件。
しかも認可園の抽選状況や単願、併願により申し込み方法が大きく変わるので、
それを理解するだけでも一苦労です。
さらには認可外園は”規定の日までに入園金さえ納めれば枠だけは押さえます”、というところが多く、
のんびり夏から保活を始めた家庭は、認可保育園の見学もままならないままとりあえずお金を収めるという、
不安と騙された感満載の保活をしなければならないのです。
という事で
保活の鉄則その1.夏前に見学申し込みを終わらせ、すべての可能性のある園を見ておくこと。認可外保育園の申し込み締め切り前に認可園は見学を終わらせること。
[認可外園について]
我が家の場合は、一応一通り行きたい、行けそうな園は認可、認可外含めてすべて回ったので、
その結果を元に以下3つの選択肢の検討をしました。
(1)認可外園一本にして、早く保活を終わらせてしまう
(2)認可外園を先におさえ、認可園にチャレンジ(ただし認可外園のおさえ方は併願と、単願という嘘をつく二種類あり)
(3)認可園をメインとし、認可外園はあくまでも認可園がNGだった場合にオプションとして残す
ここで非常に重要になるのが、認可外園の情報です。
というのも、保育園見学に行くまで知りませんでしたが、(正確にはなんとなく知っていましたが、そこまでとは認識していなかった)
認可園は、文字通り地方自治体から”認可”された施設なので、
見学会や施設、給食や職員の数まで、どこも規定の条件を満たしています。
逆に言うと、画一的な条件に従い運営されているので、どこも似たような園で、見学会も似たような説明になります。
例えば”給食”。自治体で指定された献立に従い、園内のキッチンで調理し、定期的にキッチンには監査が入っているようなので、
どこがいい、悪いを感じる事はありませんでした。
職員数もしかり、自治体の指定通りの職員数がほとんどで、規定以上の職員で回しています、とアピールしてくる保育園はほぼ皆無です。
という事で、見学会でわかるのは園庭を含む施設の様子と、園長先生と一部の保育士の雰囲気くらいなのです。
もちろん上記の情報(特に施設の様子)は非常に重要ではあるのですが、どうしてもこの施設は嫌!というようなところは、大概見学前にもわかるような立地条件や施設外観だったりするので、
見学前から結論は出ていたりします。(大通り沿い、線路の下、繁華街の近く、ごみ処理センターの近く、等々)。
一方で、認可外園はこの辺が比較的バラつきがあります。
特に、見学会の進め方。
部屋に入れないくらい保護者を呼び、30分程度説明して施設内見学させた後は、
Q&Aもままならないまま帰す、という園もあれば、
「不安でしょうから園に関わること以外でもなんでも聞いてください」という園もあり、千差万別です。
もちろん見学会がすべてではないですが、一度しかないチャンス、しかも子供の一生に関わるかもしれない選択に対して、
保育園側がどういう意思を持っているのか、というのは非常に重要だと私は感じました。
何せ普段相手をしてもらうのは子供です、会社/保育園の子供・保護者、そして社会に対する姿勢は大きく子供に作用すると思っています。
上記の視点も踏まえ、我が家は最終的に3択のうち、(3)を選択する事としました。
つまり、認可外園は第一希望にはしない、です。
その理由は以下
=>(A)英語教育に重点をおいた大規模保育園チェーンの認可外園:事前のイメージでは一番よかったが、見学会が一番乱暴。どんな質問にも「園に入ったらすべて説明します」の一点張り。そして施設内が強烈なオムツの匂い。保育料も高いし、会社の姿勢を疑いました。
=>(B)知人が勤務している地域密着認可外園:環境、施設、雰囲気ともに非常によかったです。園長先生も非常に親切で好印象。施設が老朽化していたが、うまくリフォームし、段差のない、子供達の過ごしやすい環境を作り上げている様子。ただしここは2歳までしか面倒を見てくれず、3歳で再び保活をするくらいなら、と断念
=>(C)30年以上の歴史を持つ老舗の認可外園:施設が非常にボロく、増築に増築を重ねた結果、園内が段差だらけ。また、ベテランの保育士さんが園見学中に子供を叩くというありえない行為。落選。(昔の感覚で言えば、他人の子供でも悪いことをすれば叩いてでもしつける、というところは私も否定はしませんが、せめて見学中はやめようよ、と。)
=>(D)比較的歴史の浅い小規模保育園チェーンの認可外園:環境、施設、雰囲気ともによかった。特にITを駆使しており、ブログやLINEを使用した園と家庭との情報交換には好印象。見学会も非常によく準備されており、必要な情報はすでにホワイトボードにまとめてあった。
お金に対する考え方もしっかりしており、単願、併願コースというのを事前に明確にしており、併願者でもお金さえ払えば枠だけは確保されるところも好印象。(ママ友は拝金主義、と否定していましたが、保育園だってビジネスです、経営者としては当然の判断と私は理解しました。)
ただし、この園は新園を近場に今年開園する予定で、募集開始は認可園の抽選後、しかも0歳であれば枠は大目に準備できそう、という話。また、こちらも2歳までしか面倒は見てくれないため、第一希望ではない、と判断。
以上の条件を踏まえ、認可が落ちても最悪BもしくはDのどちらかに滑り止めで入れるのでは、と判断し、
事前に認可外園をおさえずに認可園を申し込む事としました。
(今思えば、この判断は結果的にはよかったが、非常にリスクの高い判断だったと思います)
という事で
保活の鉄則その2.
認可外園はそれぞれ良いところ、悪いところが認可園よりもあるので確実に見学会に参加し、それぞれに対してOK/NGの自分たちの基準を持っておくこと。
[認可園の申し込み]
認可外園に行かない事を決めたら、あとは認可園の希望順位付けです。
ここで一番迷うのが、人気園をどの順位で申し込むか、です。
(人気園=駅近、園庭あり、大規模保育園)
いわゆる人気園は当然激戦で倍率も高く、何かしら事情が無い限り入れない、というのが常識です。(事情=例えばパートナーがいらっしゃらない家庭とか)
なので、正直に第一希望にするかは迷いどころです。
※このブログを見ている方はご存知かと思いますが、保育園を申し込むには自治体が指定する”ポイント”と呼ばれる評価基準があり、
両親(祖父母)がどれくらい近くに住んでいるか、妻(もしくは夫)がフルタイムで働くのか、両親は二人とも健在か、兄弟が既に当該園にいるか、もしくは子供がすでにやむなく認可外園に入っているのか、等々でポイントを加算していき、その基準をもって希望する園の振るい落としが行われます。
我が家は迷った結果、結局行きたい順(つまり激戦順)に希望を書きました。
そして第8希望までのうち、第7希望までで止めました。
理由は、第8希望以下は受かっても行く気にならない、だったらもう一年復帰を遅らせる、という結論に至ったからです。
結果的には、第7希望に合格したので、なんとかギリギリOKでしたが、今思えば非常に危ない橋だったと思います。
何故なら、うちが第7希望に書いた園も、落ちてた人がいたからです。
我が家とほぼ同じような条件の其のかぞくはうちの園に落ち、もう少し遠くの園になっていました。我が家が逆の立場になっても全然おかしくなかったと思います。
やはり激戦の園は上位からは外しておくべきでした。
また、知っているママ友の中で、唯一その激戦園に入れたのは、その園の目の前に住んでいる人だった、というのを知った時に、
うちなんか受かる可能性ゼロじゃん、と思いました。
一方、第7希望に受かってから色々と情報収集してわかった事があります。
この第7希望というのは、実は娘が入る予定の小学校の学区内であり、
その他の希望園の多くは駅近くでしたが、学区外でした。
(これは学区が近接している我が家特有の事象かもしれませんが)
小学校の学区までは考えが及ばなかったのですが、5歳まで通う事を考えると、
学区内の保育園に通い、小学校入学前に友達を作っておくというのはしごく当然で、自治体側もこれを意識しているはずです。
多くの家庭の”ポイント”が平行線になる事は容易に想像でき、選考の基準に”学区内かどうか”を自治体が用いてもなんら異常ではないはずです。
という事で
保活の鉄則その3.
認可園の抽選申し込みはよっぽどの自信がない限り激戦園はさける事、また、自宅の学区内が優先される可能性が高いため、駅近の学区外園を希望する場合は注意する事
[入ってみてわかったこと]
という事で、娘は第7希望に入れたのですが、結果から言えば「非常によかった」です。
理由は以下。
・園が登園禁止に対して非常に寛容。
これは非常に大きいです。園によっては、37.5度を一度でも超えたらすぐにお迎え、翌日も登園禁止というところがあります。
・思ったよりは園は遠くなかった(入園前はあまり使わない道沿いにあったので漠然と遠いと感じてましたが、実際に道に慣れるとかなり近いと感じました。)
とくに最初の条件が非常に大きいです。
厳しい園に入ったママ友はすでに1週間以上も休みをとらざるを得ない状況で、仕事どころの騒ぎではありません。
病児保育もありますが、どこも予約で一杯なのと、そもそも立地が保育園よりよくありません。
知らない人も多いと思いますが(私もしりませんでしたが)、乳児は入園後数か月はずっと風邪をひきっぱなし、の状態になります。
これは想像以上です。まさか自分の子供がこんなに風邪をひいたり鼻水ズルズルの状態が続くとは思いませんでした。
保育士さんや小児科医に聞くと、口をそろえて「夏ぐらいまでは例外なしに風邪をひきます」との事なので、これは非常に重要な情報だと思います。
よって、今となれば例え遠回りになろうとも、不便なとこにあろうとも、この登園禁止の条件の緩いところに行くべき、と思いました。
残念なことに、園見学中にこの点について触れる保育園はあまりありません。
なので、我々から質問する必要があります。
また、多少遠回りでも、毎朝・晩に子供と一緒に歩いて帰る時間は貴重です。
毎日の通勤前の気分転換にもなるので、よっぽど遠回りでもしない限り、我慢できると思います。
という事で、
保活の鉄則その4.
保育園選択の第一基準は”登園禁止”の基準とする事。園見学でここを必ず確認する事。
以上が簡単な(十分長いですが)保活まとめになります。
特に最後の4番目は非常に重要なので、園見学の際には必ず質問をし、その際の保育士の反応も見ておくことをお勧めします。
(病気の可能性のある子どもに対してどう接するのかは保育士の態度から想像できます)
どんなに便利で園庭のある綺麗な保育園でも、登園できなければなんの意味もありませんからね。
保活の鉄則その1.夏前に見学申し込みを終わらせ、すべての可能性のある園を見ておくこと。認可外園の申し込み締め切り前に認可園は見学を終わらせること。
保活の鉄則その2.
認可外園はそれぞれ特徴良いところ、悪いところがあるので確実に見学会に参加し、それぞれに対してOK/NGの自分たちの基準を持っておくこと。
保活の鉄則その3.
認可園の抽選申し込みはよっぽどの自信がない限り激戦園はさける事、また、自宅の学区内が優先される可能性が高いため、駅近の学区外園を希望する場合は注意する事
保活の鉄則その4.
保育園選択の第一基準は”登園禁止”の基準とする事。園見学でここを必ず確認する事。
保育園の病気事情についてはまた後日。