日本から戻って来てまだ2日目。

時差が抜けきらないちーすけに付き合って、夜行性になっています。


こちらに戻ってきた当日、たっぷり昼寝をした私たちは夜の8時ごろからごそごそと買い物に出掛けました。

牛乳やフルーツ、卵などすぐに必要なものを買い、ついでにお肉もいくつか買って帰りました。


家に帰って夫が買ってきたものを冷蔵庫に入れていると、「あれ、これは・・・?」。


彼の手にはチキンレッグ(鶏モモ肉)の包み。

「それ、分けて冷凍してね」と私。

彼は、「そうじゃなくて、これ、ラベルがビーフステーキになっているよ」。


そんなバカな

買ったのはチキンレッグをふた切れのはず。


このスーパーではお肉はすべて計り売り

カウンターの向こうにいるスタッフに頼んで包んでもらいます。

スタッフのお兄ちゃんが、チキンレッグを包むのを私はガラス越しに見ていたから、中身に間違いはないはず。

とすると、あの兄ちゃん、スティッカーを間違って貼ったな。


このビーフステーキ用のお肉は$12していました。

チキンレッグがこんなに高いはずはない。


とりあえず、包みはそのままにしておいて、今日、レシートと現物を持って返品に行ってきました。


「これ、おととい買ったものなんだけど」と包みを差し出し、「私たちはチキンレッグを買ったつもりなんだけど、ほら、これビーフステーキの値段になっているでしょう?」


カスタマーサービスにいたお兄さんは感じの良い人で、すぐに事情が分かったらしく、「返品ですか?」。

そうだ、と言うと、中身を開けもせず、すぐに返金の手続きをしてくれました。


生ものだけど、買ってから2日経っているけどちゃんと引き取って返金までしてくれるんだなあ、と安心しました。


そして、思い出したのが数週間前のこと。


ちーすけのために粉ミルクを買ったのですが、それが彼の口に合わなかったようで、時々吐き戻すようになりました。

これは返品しよう、ということになり、でかい缶、3缶を持ってお店へ。


お店では返品の理由も聞かれず、もっと驚いたことに中身を確かめもせず、そのままお金だけ返してくれました。


私たちはこのミルクを4缶買っていたのですが、最初のひと缶めはすでに開封していたのでそれはさすがに返品しませんでした。


でも、サービスのお姉さんは缶の中身を確認しなかったから、あれだったらすでに内蓋を切ってあったひと缶も返品できたかも。


夫にそれを言うと、「まあ、出来るかもしれないけど、そこは最低限のマナーってことで返さないべきだと思うよ」。


返品天国アメリカ。


返品の理由はなんだっていいのです。

「I don`t like it」で十分。


この前、日本に帰っていたときに、ちーすけのオムツがどれぐらい必要か、という話になり、私が「一袋、多めに買っておいて余りそうだったら、『使わなかったので』って開封前に返品に行けば?」と言ったところ、母は難しい顔をして「日本ではそういうことは出来ないのよ」。


そうだったっけ?


自分がいつの間にか少しずつ日本の習慣を忘れて、アメリカナイズされているなあ、とふと思いました。

気を引き締めなければ・・・。


と反省していた矢先。


実家の近所のスーパーに出掛け、買い物をしていた時のこと。


春巻きとかコロッケなどのお惣菜が並べられているのを見て、試食用かと思い、思わず手が出そうになりました。

それらが載ったトレイの横にプラスティックの入れ物が積み重なってあるのが目に入り、お、これは自分で好きなだけ入れて買うんだな、ってことはこれらは商品なわけか、と思い至りました。


あぶない、あぶない、もうちょっとで盗人になるところでした。