前々からインド人というのは超マイペースだと思っていましたが、ここ1ヶ月ほどでそれを我が身で実感、体験する出来事が起こりました。
まず1発目。
近所の公園で同じく赤ちゃんを持つ友達と待ち合わせをしていました。
木陰のあるプレイ・グラウンド(滑り台やブランコ、砂場がある場所)のベンチに座って。
私の目の前でインド人の女の子数人が縄跳びで遊び始めました。
長いロープをふたりが持って回し、そこに順番に入っていく、という日本でもお馴染みの遊びです。
その傍らでは、おばあちゃんがストローラー(乳母車)に赤ちゃんを乗せて、にこにこしながら女の子たちを見守っていました。
私は、インドでも日本のような縄跳びの遊びがあるんだなあ・・と、飛び跳ねる女の子たちを見ていました。
すると、足元にバスケット・ボール大のボールが転がってきました。
よく弾んで柔らかいボールです。
目を上げるとインド人のおばあちゃんが、こっちにちょうだい、というようなしぐさをしたので、おばあちゃんに転がして返しました。
彼女は満足気にボールを受け取ると、また、私に投げてきました。
私は仕方なく、また返したのですが、おばあちゃんは、「You play with me」と言って、またまた私にボールを・・・。
もしかして、彼女は私が寂しそうにひとりでいる、と思ったのでしょうか?
縄跳びをする女の子たちを見ている私が、仲間に入れて欲しがっている、というふうに見えたのかも?
私は単に友達を待っているだけなのに・・・。
おばあちゃんとは、10回ぐらいボール投げをして遊んだのですが、ちーすけがぐずり出したのを機に、お礼を言って(!)その場を立ち去りました。
インド人、やさしいんだけどちょっとずれているような・・・。
2発目は----。
階下のインド人一家のご主人、B氏。
ある暑い日の夕方。
プールでひと泳ぎした後、先にシャワーを浴びた私がまだプールサイドにいる両親とちーすけを呼びに行きました。
母は泳がないので、ちーすけとデッキチェアで遊んでいました。
ちょうど、B氏とSheela夫妻、それに彼らの下の息子(2歳)がプールで泳いでいました。
人の良い彼らは、両親が英語を話せないのにいつも何かしら話しかけてくれます。
私が行くと、B氏が「ちーすけくんはもう泳いだこと、あるのかな?」と聞くので、私が「Not yet」と答えました。
すると、彼は「Would you like to try ?」と言って、ちーすけを私から受け取ると、そっとプールに漬けました。
太ももまでですが・・・。
オイオイオイ、ちーすけの記念すべきプールデビューがB氏とこんなかたちで行われるなんて・・・。
インド人の小話、最後は、行きつけのカレー屋さんでのこと。
私たちがひいきにしているインドレストランのランチ・バッフェは、両親もすごく気に入ってくれていて、彼らが今回渡米してすぐに、早速行きました。
夫・Cは仕事でいなかったので、両親と私、ちーすけで行きました。
ちーすけをストローラーに乗せてレストランに入ると、ここの女将(もちろんインド人で結構高齢)が不思議そうな顔で私とストローラーを見比べて、「You have a baby ?」。
「Yes, he is my baby」と私が言うと、心底、びっくりして「ええっ!? いつ産んだの?」
「今年の1月だけど・・・。」
「私はあなたが妊娠していたの、見なかったわよ」
これには私がびっくり。
だって、妊娠中、カレーの香辛料が食欲をそそるので、しょっちゅう、食べに来ていたし、女将にも会っていたのに!
私の妊娠にお気づきではなかったか!!
確かに、私のお腹が大きくなるにつれて季節は秋から冬になり、厚着になるから妊娠を気づかれにくいといえばそうなのですが、でも、レストラン内ではコートも脱ぐし、後半はお腹を突き出して歩いていたのになあ。
大きくなったお腹でバッフェまで歩いていたのを、この女将は見ていなかったのか、ただ私が太っただけだとでも思っていたのか・・・。
インド人って、ゼロを発見するなど頭の良い人種だと信じていたけど、案外、平凡なことには興味がないのかなあ?