親友Y子は、医者運が悪いらしいです。
アメリカに住んでいる人ならだいたい誰でもホームドクター(かかりつけ医)を持っているものですが、彼女にはなし。
彼女は、私に「Eは医者運がいいよね。」と言ってくれます。
数ヶ月前に、彼女が「歯茎が痩せてきた気がする。」と言うので、私のHome Dentistを紹介しました。
早速、診察の予約を入れ、出かけて行った彼女ですが、ドクターから「ディープ・クリーニングが必要。」との診断を受けました。
これは、日本で言う歯周病治療だと思われます。
私もおとどしの夏に受けました。
通常、ディープ・クリーニングは4回に分けて行われます。
上の右・左、下の右・左というふうに。
初回は、アメリカ人の歯科衛生士さんがやってくれて、痛みもほとんどなく大満足の彼女から「いいところを紹介してもらったよ~。」と喜びの電話がありました。
災難は2回目に訪れました。
その日、彼女はキャンセル待ちで予約が取れ、歯医者に行くと日本人の衛生士さんがクリーニングをしてくれたそう。
その人も学齢期の子供がいるとかで、アメリカで子育て中のY子は、治療中、子供の教育関係の話をいろいろ聞けて「情報を得られて良かった。」とこの日も、喜びのメールが私に届きました。
ところが、鏡に自分の歯を映してみたY子は、今回治療してもらったところが、全然キレイになっていないことを発見。
茶色っぽいヨゴレが残っていて、これじゃあ何もやっていないのと同じ、と思ったそう。
しかも、2日後ぐらいから、リンパ腺が腫れてきた、とのメールが。
歯のクリーニングと関係があるのかどうか、分からないけど、それぐらいしか思い当たることがないので、ってことで、彼女は再び歯医者に電話して、緊急で予約を取りました。
その時に担当してくれた衛生士さんは、私をいつも担当してくれる人だったそうで、彼女はY子の歯を見るなり、「これ、全然クリーニングできていない」。
その衛生士さんの説明だと、歯周ポケットをむやみに傷つけると、溜まっている歯垢がそのキズから入り込んで、リンパの腫れなどを引き起こすそう。
Y子のリンパ腺が腫れてしまったのも、その時のクリーニングが原因だったようです。
あいにくその時はドクターが不在だったので、その衛生士さんが「できる限りのことをやっておく。」と言って、再度、そこをディープクリーニングしてくれたそうです。
Y子は、「この前の日本人衛生士さんとは、全然違って、きれいにクリーニングしてくれた。」と言っていました。
同じ歯医者で、同じような治療を受けているのに、「やっぱり、私は医者運ないのかなあ・・・。」とY子は嘆いていました。
でも、2,3日前にY子にリンパの腫れがその後どうなったか訊ねたら、「まだすっきりしないので、抗生物質を飲んでいる。」とのことでした。
これも、医療ミス?