そういった理由で、ダンの帰国について行くのにウキウキしない私。

 

が、婚姻を続けているのだから義務だと思っている。

 

まぁ前回の一時帰国は旅行したりしてまぁまぁ楽しく過ごせたんだけれどね。

まぁまぁ、というのは、もちろんモラ期があったから、、、ね。

私たち夫婦は、時間を追うごとに、酷さがなくなって来ているとは思う。

私があんまり相手にしなくなったからなのかもしれないけれど。

 

 

 

 

さておき、この話はだいぶ前に遡る。

まだ、ダンがとってもモラモラしていていた時代の話。

 

ダンが学生時代を過ごしたと言う、ダンの実家から電車で1時間くらいの街へつれていってくれた。

が、ここへ来たのはすでに2回目の私は、特に見る新しい場所もない。

ダンは、この街に住む友達夫婦と待ち合わせ。

私もついて来ていたけれど

まぁ皆で積もる話もあるでしょう、私は1人でふらっとしてくるねーと

みんなと離れて、確か1時間後くらいにまた同じ場所で待ち合わせることに。

 

1人でフラフラ歩いていると、なんと、ブランド物が立ち並ぶ通りをいつの間にか歩いていた!!!

ウキウキワクワク。

 

一目惚れした商品があったので、衝動買いしてしまった私。

 

そしてフラフラとまた待ち合わせ場所へ戻ると、、、

早速、ブランド物の紙袋に目をつけるダン。

 

何を買ったんだ?

 

奇しくも、その日は、なんと、ダンの誕生日なのであった。。。

今から思うと、ダンのためにサプライズで私が買い物したんだと思ったに違いない。

 

ダンのプレゼントを買うわけでもなく

高価なものを相談も無しに買われたダンは、激怒

 

お友達もいるのに、いたたまれなくなり、私はその場を離れて

トボトボと1人で歩き出した。。。

 

まさかの、ダン、追いかけてこない!!!

 

 

このときは、私も怒っていたから、肩を怒らせながら歩き回っていたけれど

 

クリスマスのイルミネーションが綺麗だったので

まるで一人旅の観光のように写真を撮りながら

この街をフラフラ歩いていたら

いつの間にかあたりが暗くなって来ていて

 

綺麗だから写真を撮りながら歩いていたけれど

 

真っ暗な夜になってしまった。

 

ふと、しばらくして気づく。。。

 

私、ここの国の言葉わからない。。。

知り合いも誰もいない。。。

寒い。。。(冬だった)

 

だいたい、ここどこ?

1人で電車に乗れないかも。。。

 

人に英語で話しかけるも、通じない人が多くて。。。

なんとかかんとかやっとの思いで駅まで戻ることが出来て

 

何をどうしたらいいのか考えをまとめようと

ただ椅子に座って

ホームレスと一緒に鳩を眺めてた。

 

しかし、このままだと、私、野宿になってしまうかもしれない。

ホテルを探しにいってみよう。

 

とウロウロしてみたが

なんだか色々途端にめんどくさくなって来た。

 

なので、メモしてあった、ダンの実家へ電話をかける。

 

ダンのお母さんが電話に出て、心配しているようだった。

お義理母さんは英語を喋らないので、会話ができない。

ダンをなんとか電話に出させようと試みてる節があったが

ダンは、電話に出なかった。

(悪魔め!!女子を1人でこんなとこに置き去りにしやがって!)

 

お義理母さんが、何かを繰り返しいっている。

地元の駅の名前に違いない。

 

私がそれを繰り返すと、そうよ!

と言ってくれたので、確信を持った私は、ありがとうと電話を切り

みどりの窓口的なところへ切符を買いに行った。

 

なんだか、乗り方もよくわからない。。。

ホームもよくわからない。。。

 

が、なんとかがんばって無事に見覚えのある駅に到着。

(後から聞いたら、乗り方間違っていた)

 

が、降りてから、家に行く道がわからない。。。

 

寒い中、テクテク誰もいない道をずっと歩いてた。

途中で、あまりにも悲しくなって、日本にいる母に電話した。

母は私に何をすることもできないけれど

電話で話してくれてるだけで、私はとっても安心して温かい気持ちになったんだ。

ありがとう、って思った。

(後々言っていた。母からしたら、夜道に女の子1人放置してありえない、と憤慨していたと。)

 

しかし、どう頑張っても、この街は田舎で、歩いても歩いても電気の消えた民家しかない。

これだったら、さっきいた都会に残っていたほうがまだマシだったと言うものではないか。

こんな田舎の夜は誰1人としてすれ違わず、人っ子一人いない。

これは困った。

 

もう、元いた駅への道さえわからない。

ヘンゼルとグレーテルの気分だ。

 

しょうがなく、また、ダンのお母さんに電話をかけた。

この時点で、もう深夜だったと思う。

 

しかし、私がどこにいるのかを伝えることもできなければ

どのように家に向かえばいいのかをお義理母さんが私に伝えることもできない。

 

もう、しょうがない。

覚悟を決めて、道端に座り込んだ。

ずっと歩き回っていて、もう疲れた。

今度はマッチ売りの少女の気分だった。

 

そしてしばらくしたら

ブォォォーン、って、車が目の前に停まって

 

なんと、ダンが出て来た!

恐ろしい形相で!

 

狭い田舎町だから、私が歩けそうな範囲で車を走らせたんだろう。

そして座り込んでいる私を見つけたに違いない。

 

こんな所にいたくはないが

ダンの車に乗り込むのも恐ろしい。

 

しかし、とりあえず私はトボトボと車に乗り込もうとした。

 

ら、なんと

 

顔を殴られた!!!

 

結局みんなに迷惑かけやがって

1人じゃ何もできないくせに

お前ほど自分勝手なやつは見たことがない!

 

みたいなことを言われたんじゃないだろうか

あんまり覚えていないけれど。

まぁとりあえずこれらはよく言われるフレーズ。

 

そして車に入って

家に行くのかと思いきや

 

なんかどっかに車を停めて

 

怒りが収まりきらないダンのモラモラ説教大会が始まるのだった。。。

この時が、一番きつかったかも。

 

あまりに怒り狂ってるダンは

なんと、私の顔に唾もかけて来た!!!

なんだ?口乾いてるのか?怒ってるからか?

ちょーくっせー!

 

早くお風呂に入りたい。。。

ジャケットに唾かかってたらどうしよう。。。

 

なんて思いながら、説教が朝方まで続いたのでした。

 

 

 

今だにあのとき買ったものを見ると

その時のことを思い出す。