現役女子高生漫画家として人気を集めていた鬼頭はるかは、ある日盗作疑惑が掛けられたことで連載は打ち切りとなり、クラスでの地位も一気に降下する。
それに加えて、不思議なサングラスをかけたことで人間の中に紛れ込んでいた怪人が見えるようになり、その果てに出会った謎の男・桃井陣から「桃井タロウを探して忠誠を誓え」と告げられる。
そして、はるかは強制的にオニシスターへと変身したことで怪人たちとの戦いに巻き込まれ、風流人・猿原真一 / サルブラザー、指名手配犯・犬塚翼 / イヌブラザー、会社員・雉野つよし / キジブラザーもはるかと同様におかしなことが起こり始めた。4人は共通して宅配便で働く若い男に出会うが、彼こそはるかが探していた桃井タロウ / ドンモモタロウであった
こうして運命に導かれた4人は、桃井タロウの下となって「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」を結成。
戦いの最中、21年前、次元の裂け目から籠に乗せられて山奥の華果村に落下し、近くを通りかかった駐在に拾われた後、村役場に預けられた青年・桃谷ジロウ。彼は、消滅したタロウに代わりドンブラザーズを率いる事になる……と本人は思っていたが、当のタロウが復活した為リーダーの座に納まることは無く、新たな戦士ドンドラゴクウとしてドンブラザーズに加わり、より強大になった脳人に挑む。
ドンモモタロウ/桃井 タロウ
21年前、赤ん坊のころに桃型の特殊なカプセルに乗り、人間界にやってきて陣に拾われるが、現在は家出をして一人暮らしであり、普段はシロクマ宅配便で配達員をしている。正義感に溢れる純粋な熱血漢の好青年で、超人的な能力を全ての物事に対して発揮するが、生まれながらに嘘がつけない性格。これは嘘をつくと脈が止まって死んでしまうという異常な体質を抱えているためであり、何でもすぐ口に出してしまう正直すぎる性格ゆえ、幼少期は近隣の住民たちから疎まれるなど、周囲と軋轢を起こすこともある。また「人は殴らない」ことを信条としており、喧嘩になった際は相手を手を上げることなく倒す。口癖は「これで縁ができたな!」で、人との縁を大切にする。
登場時には天女たちが舞い踊る中で神輿に担がれながら登場する。タロウもチェンジすると暴れん坊な性格になり、織田信長のような勢いを持ちながら剣術を得意とする一方、お供たちを顧みないスタンドプレーで敵を蹴散らす。圧倒的な戦闘力を誇るが、数年に一度は肉体に負荷がかかり続けると力の反作用で無力に陥り、変身前にやっている手助けなどの行いができなくなったり、ヒトツ鬼とまともに戦えなくなるほどの弱体化を起こしてしまう。この状態を脱却するためには杵と臼で生地をしっかりと突いたきび団子を必ず300個食べさせる必要があり、工程を省略したものや1個でも足りないと短時間で元に戻ってしまうほど回復しないが、一方でお供のサポートが1個分の代わりになることもある。
後に脳人が住む世界・イデオンの王家で、イデオンの壊滅という事態を招いた末に滅亡に追いやられたドン王家の末裔であったことが判明する。ソノイとは互いの素性を知らないまま知り会い、変身後の姿が互いに倒すべき相手だとは知らないまま交流を続けていたが、互いの正体を知った後にタロウがドン王家の末裔であることを知ったソノイに、嘘がつけないことが災いしてドンオニタイジンの合体解除後に力が数秒間抜けることを正直に教えてしまったため、その隙をつかれる形で獣電鬼ングを倒した直後に斬りつけられ、消滅させられてしまった。その後、真一とはるかのキビ・ポイントによって一時的に復活した後、再び消滅するが、ソノイの教えによって闇の空間に閉じ込められていることが判明し、ジロウとつよしによって救出される。その後、ソノイとの決闘で一度は勝つも復活したソノイに敗れる。だが、介人が翼を除くお供たちと脳人3人から得たエネルギーを飲ませたことで回復し、ゴールドンモモタロウに強化変身する。ソノイたちがドンブラザーズに加入し、ジロウも後継者として育ったことにより、自身の使命を果たしたことで徐々にそれまでの記憶がリセットされていき、脳人の粛正に現れたソノナ・ソノヤを倒すと共に姿を消して普通の人間としての人生を歩み、はるかの家に「シロウサギ宅配便」の配達員として姿を現す。
個人武器=サングラソード
個人技=快桃乱麻/桃代無敵・アバター乱舞/ダブルパワースラッシング
ゴールドンモモタロウ(ドン33話~)
ドンブラスターにオミコシフェニックスを合体させてゴールドアバターチェンジしたドンモモタロウの強化形態。
ザングラスソードに加え、オミコシフェニックスと合体したドンブラスターもメイン装備として戦う他、高速移動による攻撃で敵を翻弄する。
ドンブラスターの連射速度は落ちた代わりに、一撃の威力が強化されている。
必殺技=抱腹絶桃・フェスティバル縁弩
サルブラザー/猿原 真一
博学で几帳面な風流人。
近隣住民からは「教授」というあだ名で呼ばれ慕われている良き相談相手であり、分析が得意。周囲からは「生まれながらの変人」と言われるが、自覚はない。俳句を詠むなど広い一軒家での自由気ままな暮らしを満喫しているが、金は持ち歩いておらずその理由として「世の中のほとんどの犯罪の主な動機が金銭であり、人々の欲望や悲しみ、怨念がこびりついている不浄なもの」と毛嫌いし、最後に100円玉に触れた際にやけどをして以来触れていないという。また中卒で、生まれてから今まで働いたことが一度もなく、「生きることが仕事」であるという。金がなくても空想の力が生活を豊かにすると考えており、空想の料理で腹を満たしている。
戦闘スタイルは、真一とは対照的にパワーに長けており、剛腕を活かしたパワープレーを得意とする。
タロウとジロウと同年齢ながら実年齢以上に達観しており、常に泰然自若とした態度を貫く。それでいて、些細な情報から目の前の人物の素性に勘付く等、驚異的な観察眼と推察力の持ち主である。
キジブラザー/雉野 ツヨシ
コンサルタント会社・フェズントコンサルタントに勤めるサラリーマンで、妻帯者。
ごくごく平凡で、妻のみほとは幸せな新婚生活を送っていたがある日、サングラスを装着したことでキジブラザーとなり、それに起因して不幸が続くようになる。みほを大切に思っている愛妻家で、みほに害をなす者はたとえヒトツ鬼に欲望を支配された人間であっても何をしても許さず、見捨てる行為に及ぶこともある。
アバターチェンジすると、身長220センチメートルのスレンダーボディーで、トリッキーにも程がある体型だが、空中戦に長ける。
みほを傷つけられたことを許せないという欲望が暴走して激走鬼になってしまったが、タロウとジロウによって元に戻された。ソノイに誰にもみほを渡さないという欲望を開放されたことで太陽鬼となるが、ゴールドンモモタロウによって元に戻される。その後、妻のみほを探し回るあまり、帰ってきてほしいという欲望が暴走して百獣鬼となり、ソノシ・ソノゴ・ソノロクに消去されてしまうが、獣人の森にある許しの輪を回したソノイにより、他のヒトツ鬼になって消去された人々とともに闇の空間から解放され、元に戻される。アノーニや翼からみほの正体が夏美をコピーした獣人であることを知らされ、受け入れらずにいたが嘘をつけないタロウからも事実であることを聞かされたことで事実と認める。みほを喪った後、みほを忘れて新しい生活を送るため、フェズントコンサルタントを退社して引っ越すことを決めるも、夏美から「夢の続きを見ませんか?」と告げられる。
個人技=キジチョップ/ケンケンドリル/ケンケンハリケーン
イヌブラザー/犬塚 翼
無実の罪を着せられ、指名手配され、逃亡しながら真犯人を探している逃亡者。
皮肉屋の嫌われ者で、他人を信用せず利己的。高所恐怖症や猫舌でもある。料理もプロ級の腕前を持つ。一年前は夏美とともに売れない劇団員であったが、役者仲間とともに山荘に泊まった際に獣人の襲撃に遭い、適合者であった夏美を獣人にさらわれ、一年間誰にも口外しなければ夏美と再会できるという約束を獣人と交わしたことで夏美失踪事件の被疑者と目されて指名手配された過去を持つ。
身長100センチメートルで、俊敏さと小柄な体を活かしたスピード戦法で敵を翻弄する。
つよしのタレコミで逮捕されるが、獣人絡みの事件の真相を探るため夏美を観察して獣人についての情報を提供してくれれば、指名手配を取り消すとゆり子から取引を持ちかけられてその疑いが晴れる。だが、釈放された後に狭山に成り代わった猫の獣人によって襲われたアノーニを助けようと狭山の身体に突進した際に獣人の森へと送られた後、猫の獣人によって口に猫の折り紙を押し込まれたことでその姿をコピーされてしまい獣人の森に拘束されるが、椎名ナオキ(未来の〈別時空の〉はるか)によって救出されたことで人間界に帰還したことで自身をコピーした猫の獣人を倒す。
だが、キビ・ポイントを使ってソノニを生き返らせた代償で再び指名手配犯となってしまう。夏美を救出した後、つよしに夏美を紹介する。最終的に夏美とは破局し、ソノニと共に逃亡生活を送る。
個人技=イヌ斬撃
オニシスター/鬼頭 はるか
漫画家志望の津野角高校に通う女子高生。
冗談社マンガ大賞を受賞したものの、謎のサングラスを装着したことで異次元空間が見えるようになり、その翌日には同人漫画からの盗作疑惑が掛けられ、彼氏の花村や友達、さらには漫画家の道さえも失ってしまう。その後、陣と出会い「桃井タロウに会い、忠誠を誓えば失ったものを取り戻せる」と言われたことでオニシスターとなり、ヒトツ鬼と戦うようになる。その後、喫茶どんぶらでバイトを始める。盗作疑惑を起こしたことから、クラスメイトからは「トウサク」と呼ばれるようになってしまってもいる。
戦闘に手慣れていたが、やはり本来は普通の現役女子高生なので本格的な戦闘に関しては素人であるが、個人武器である「フルコンボウ」を使用により実力を上げ、単独でヒトツ鬼と互角に戦えるようになった。
ドンブラザーズとしての戦いを続けながら元の華々しい日常に戻るため、新作マンガを描いている。ドンブラザーズの戦いが終わった後、その軌跡を描いた漫画『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で日本漫画大賞を受賞する。
個人武器=フルコンボウ
個人技=トゲトゲ花火/鬼スペシャル/
ドンドラゴクウ/桃谷 ジロウ(ドン14話~)
21年前、赤ん坊のころに桃型のカプセルに乗り、人間界に流れ着いた青年。
計を立てながら一人暮らしを始めるまでの間に内なる声からの命令でひたすら体を鍛え続け、幼いころから憧れていたヒーローになるために内なる声に導かれて華果村を出て脳人と戦うドンブラザーズの前に現れる。駐在の寺崎に拾われて華果村の施設で育てられ、16歳で新聞配達で生計を立てながら一人暮らしを始めるまでの間に内なる声からの命令でひたすら体を鍛え続け、幼いころから憧れていたヒーローになるために内なる声に導かれて華果村を出て脳人と戦うドンブラザーズの前に現れる。しかし、初戦ではポーズのみがヒーローで石ころを脳人に投げつけるだけであり、はるかたちからは「ヒーロー番組見すぎのヒーローマニア」と勘違いされたが、内なる声によってドンドラゴクウへと覚醒する。
龍虎之戟を活かした棒術・槍術を得意とし、どんな強敵であろうと無謀にも近い怒涛の戦闘スタイルが特徴。また、ジロウ自身の幼い頃からの鍛錬もあってか、単騎でもヒトツ鬼を圧倒する程の実力を秘めている。
ドンという名前にこだわりを持ち、タロウに代わる者として、主人としての存在を目指すようになる。それゆえにタロウにお供扱いされることを良しとしておらず、尊大な羞恥心と臆病な自尊心が臨界点を迎えるともうひとつの人格である「危ないジロウ」が表出するという厄介な性質を持っており、自分一人がヒーローになるという欲望から普段の明るい性格とは打って変わって低くドスの利いた声を発しながらタロウをライバル視して排除しようとしたり、敵味方問わずに襲うようになる。この状態ははるかのビンタなどで我に返ると元に戻るが、豹変していた際の記憶は一切ない。このような性質と上記のお節介を焼く一面からタロウやそのお供たちからは問題児として腫れ物扱いされている。しかしタロウからはその個性を「面白い」と評されてお供たちほど問題視されておらず、真一から「憎めない」と言われるなど、次第にお供たちからも受け入れられるようになる。なお、元は「危ないジロウ」としての人格が先天的な人格であったが、幼少期に友人たちと「かごめかごめ」で遊んだ際にジロウとしての人格が表出し、以降はジロウとしての人格が主人格になるやがて「危ないジロウ」が自身の体から一時的に分裂して出現し、互いの人格に干渉したり共闘したりすることができるようになり、同時にロボタロウにアバターチェンジできるようにもなったタロウやはるかたちがイヌブラザーの正体に気付いていない中で、臭いでイヌブラザーが翼であることを見抜いていた。華果村に帰郷した際に寺崎がペンギンの獣人であり、自身が獣人の森の守り人として育てられたこと、さらにはルミをはじめとした幼なじみが寺崎が作った幻であったことを知り、寿命を迎えた寺崎が死んだことでルミたちも消滅したことでひどく落ち込むが、闇ジロウの励ましを受けるとともに彼の人格と融合したことで立ち直り[ep 、以前よりも落ち着きのある性格となった
個人武器=龍虎之戟/虎的盾鑼
個人技=ライトニングドラゴンフラッシュ
ドントラボルト
「危ないジロウ」の人格が表出したジロウがアバターチェンジする戦士。ジロウから体が一時的に分裂してジロウとともにアバターチェンジすることもある。変身音声は「エクストラホアチョー!」。ダイナミックかつ獰猛な攻撃を得意とする。メイン武器である龍虎之戟・アックスモードを活かした斬撃を得意とする。どんな強敵であろうと襲い掛かる無謀にも近い怒涛の戦闘スタイルが特徴。
個人武器=龍虎之戟/虎的盾鑼
個人技=雷刃闇駆白虎
ゼンカイザーブラック/五色田介人
はるかがアルバイトをしている喫茶どんぶらのマスター。
感情の起伏が控えめな非常にクールな性格をしている。常に気だるげで淡々とした言動をしており、「どんぶら」では接客はおろか、客の方を見ようともせず、奥のカウンターで読書やソリティアに興じている。
戦闘は基本的にドンブラザーズに任せる方針でドンブラザーズが前線に出ている限りはギア回収やジュランティラノ召喚などの後方支援に徹するが何かしらの理由でドンブラザーズが戦闘不能に陥っている場合は例外的に自ら戦場に赴き、直接戦闘を行う。
基本的に寡黙で人と面と向かってマトモに会話する場面も初期はほぼ皆無であり、1話毎の台詞量も一言二言しかない。 自分の正体に関する話を振られた際は決まって「そんな事より」と遮り別の重要な話題を振る様にしている。
個人武器=ギガトリンガー
個人技=ギガトリンガースラッシュ
標準装備=ドンブラスター/アバタロウギア/
「レジェンド」
・スーパー戦隊シリーズ初、「おとぎ話」をモチーフにしている。
・戦隊戦士のデザインが統一されていない
・シリーズ初、男性ピンクの登場。
・サンバルカン以来、前作のキャラクターが2年連続の出演。
・ゴーバスターズ以来、最後に「ズ」がついている戦隊。
・ゼンカイジャー同様、過去の戦隊戦士の力を使う設定。
・マジレンジャー以来、戦士自ら巨大ロボのパーツになるシステム
・例年よりも1号ロボの登場が遅めの登場である。
・キョウリュウジャー以来、脚本が1人で担当。









