認知療法は、アメリカのアーロン・ベック
という医学者が1960年代に考案したうつ病
の心理的治療法(精神療法)です。
1990年代からは行動認知療法と呼ばれ
ています。
アーロン・ベックは当初、精神分析療法
の医師でした。
しかし、多くの夢を分析したところ、怒りで
はなく悲観的な内容のものが多かったこと
から、フロイトの仮説に疑問を抱くようになり、
無意識ではなく実際の認知面(考え方)に焦
点を当てる認知療法を考案することになり
ます。
認知療法では、人には固定的なスキー
マ(おおよその概念)が形成されており、その
スキームに基づいて認知に歪みが生じてい
る場合に、うつ病の原因になるのだと考え
ます。
そこで、認知の歪みを修正してやれば
症状も改善されると考えるのです。
認知の歪みを修正するプロセスで手助け
をするのが認知療法であり、後は患者自身
の自然治癒力により改善、つまり現実適応
能力を身に着けて行くことになります。
アメリカでは楽物療法と認知療法との
併用が推奨されています。
しかし、日本ではまだ認知行動療法に
強い医師が少ないのが現状です。
http://lantana.parfe.jp/koreisya.htm
行政書士田中明事務所
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