軽ワゴン de 厳島神社 〜 episode 1.大いなる迂回路

2023.12.3


年末が近づくとやって来る家族行事。

岡山の由加山へ御礼参り。

ついでに周辺を観光するのだが、

段々とどっちがメインか分からなくなって来た。


最初は倉敷とか周囲に訪れる所も多かったけれど、

徐々に行き尽くすと尾道や牛窓へも足を伸ばし、

今年はとうとう広島までの遠征となった。


東日本から眺めると岡山も広島も同じに思えるが、

実際に運転すると結構違う。

Google mapで岡山市まで225km、広島市まで373km。

往復すると300kmくらい違う。

今年は気合いの入ったドライブとなった。


普段はバラバラに住んでいる家族が前泊で集合、

予定時刻通りの出発。

順調に名神高速を西へ向かった。


???交通情報の表示によると、

山陽道の何処かで事故が起きたらしい。

おそらく通り道だが遥か先の事故、

何時間か先の自分が通る頃には解消していると思った。


兵庫県に入った頃、ナビがルート変更を告げる。

おやおや、事故現場では下道に降ろされるのか。

意外と事故処理が長引いている様だが、

多少の渋滞が残っていても高速に乗ったまま行こうと思った。

何しろ今日は長距離を走らないといけない。


家族とたわいもない会話をしながらドライブ。

おや、ナビが新名神へ案内した。

『これ、四国へ行く時のルートと同じだよ。』

呑気な事を言っているうちに徐々に不安になって来た。


このナビ、本気で四国へ案内している!

軽ワゴンは明石海峡大橋を渡った。

淡路S.A.でナビの設定を確認、間違っていない。



最初の訪問地は由加山、倉敷の近くだ。

倉敷へ向かっている自分がなぜ淡路島にいるのか?


まさか?と思いつつ、ナビのルートを確認。

大鳴門橋を渡って徳島に上陸、

香川から瀬戸大橋を渡って岡山に再上陸だ。



(出典:google map)


山陽道の事故を迂回するのに、

四国へ渡って戻ってくるのは大胆すぎないか?

日本地図を眺めたら思い付きそうな迂回路だけど、

実際にナビが案内するとは。。。


不思議な事に、

走ってみるとメチャクチャ遠回りした感じではなかった。

ナビのルート変更で到着予想時刻は40分遅くなった程度。

事故区間を下道に降りたら40分より遅くなると判断したのか。


高速代はめちゃ高くついただろうが、

迂回路は空いていて快適に走れた。

関西から西へ向かう車の大半が四国へ迂回するとは思えないし。


旅はつづく、流れる雲のように。