ご報告と言うと、結婚発表が多いのですが違います

令和4年5月に、母が他界しました84歳でした

要介護2や3の時もありましたが、自分でトイレにはだけは行けるので自営業をしながら在宅介護を11年しました

転んだり、骨折したり、病院が休みの日に具合が悪くなり休日診療の病院に連れて行ったり、夜中に転んだり、救急車を呼んだりと色んな事がありました

 

夜中に転倒、救急車で大きな病院に、骨折でした、大きな病院だったので色々検査してみると、心臓のバイパス手術しないといけない事がわかり大手術

母は頑張りました、骨折も治り転院、今度は歩行のリハビリ

頑張って自力でトイレに行けるようになり退院出来ました

数か月ぶりに家に帰ってきて私も「ホッ」としました、のも僅かでした

在宅介護ということはリハビリが無いと言うことです、ケアマネさんと相談してリハビリのデイの契約もしましたがそのデイに行く前に、退院して1週間も経つと

足の筋肉が衰えトイレに行けなくなってしまいました

母は私に下の世話をさせるのが嫌だと言いました、嫌と言うより、男の子に、息子に下の世話をさせるのが可哀そうなのだと言いました

私は、江原啓之さんファンなので以前お聞きした「赤ちゃんの時におむつ替えて貰ったお返しをしてるだけだから気にしないで」と言いましたが

やはり納得はしてくれませんでした

今考えると、そこは母親だからこその思いだと思います

 

母は、「迷惑掛けるのが嫌だから、老人ホームに入りたい」と言いました、私も考えてケアマネさんに相談、ショートステイの老人ホームに入所しました

入所一晩で次ぐ日の朝、老人ホームから電話で朝起きない、意識がないと連絡、すぐに救急車で以前居た総合病院に搬送、この時からコロナが流行り出していました、緊急手術で命は助かりましたが、急性硬膜下血腫、頭の中で出血その血を抜いたのですが左側の脳が圧迫され言葉にろれつ回らないようになってしまいました

でも痴呆症はほとんどありませんでした、無事退院今度はショートではなく老人ホームに入所、でも月に一度は面会出来るので1度目の面会、クリアボード越しの面会、この時世の中はコロナで大騒ぎ、次の面会は窓越しスマホで会話(雨の中)次からはもう面会すら出来ないコロナ過に突入しました

 

入所して2年、たびたび体調崩しては、私が病院に駆けつけたりもありましたが会うことは出来ません、手続きするだけです、顔も見れない話も出来ない、施設の介護士さんから話を聞くのと請求書と一緒に送られて来る写真をみるだけでした

 

年賀状や誕生日、母の日、手紙やプレゼントなど出来る事はしましたが、送られてくる写真を見る事しかできませんでした

 

入所から2年過ぎた位の時に、食事が出来ないようになったので入院させますと施設から連絡があり病院の先生にお話しを伺うと(胃ろう)胃に穴を開けてチューブで栄養補給させる方法もありますとの事、姉と話し合いそれはお断りしました、先生は「点滴だけでの場合普通みな半年から1年でお亡くなりになります」との事で私は覚悟を決めました、延命措置も結構ですと伝えました、薄情な様ですが、食べれず、話せず、意識もほとんど無い、早く楽にさせてあげたかったからです

死なないのは良い、でも食べて話せて歩けるような(生きている)と死なないは全然別の話です、

 

母は8カ月飲まず食わずで入院生活を頑張りました、亡くなる1週間前ぐらいに私と姉はコロナワクチンを打っているので特別に廊下から部屋をのぞくだけは許可しましょうと廊下から「おかぁさーん」と声を掛けると探しているように見えました

 

それが最後でした、次に会った時はもう亡くなっていました、老衰でした

「よく頑張ったねご苦労様でした」と声掛けました、それしかできませんでした、不思議なのはうちの父は30年近く前にガンで亡くなっています、命日は21日、母も月は別ですが21日同じなのです、あ~お父さんが迎えに来たんだなと思いました、そして私の誕生日がまた月は別ですけど21日なのです

必然なのですかね?江原さん?

 

今年母の3回忌をやろうと姉と話していました、私もここまでやっと話せる気持ちになりましたので、ここにご報告させていただきました。

 

私は未婚で一人になってしまって寂しいですが、あの世に居る両親に心配させないよう生きて行くのが親孝行だと思っています。

今になればもっとこうしてあげれば良かった、ああしてあげれば…何であの時怒っちゃったんだう?、とか…親子なのでついこっちにも甘えがあって、介護してるとつい頭に来ちゃうこともあるのです、親子だから言えるのです喧嘩も出来るのです、義理の親だったら言えませんよ、未婚の私が言うのも変ですが

でも今は母に「貴重な体験ありがとうございました。」と言えます。

 

現在介護中の方々短気を起こさず後悔のない介護をしてあげてください、いつかは介護が終われば私みたいな気持ちになると思います・

 

長文になってしまいましたがすいませんでした。