高校時代以来の弓道段審査に挑戦しました。

埼玉県立武道館にて開催。弐段です。以下、教本にある弐段の規準。

「射型・体配ともに整い、射術の運用に気力充実し、矢所の乱れぬ者」

体配練習も行い、早気も直し、講習会も受け、教本も読んだ。

息合いを意識し、初段審査で落とされる原因になった胴造りも意識して臨んだ。

 


〇学科

コロナ禍の影響で、学科は2週間前に頂いた用紙にレポート形式で記入し、提出。

直筆で書くことになっており、ペンの指定はなかったが消せるボールペンで書きました。

(ネットで調べたら、シャーペンでOKとありました。そういえば高校の初段審査の時はシャーペンだった

記憶があります。)

何度も書き直しました。以下の内容が出題された。

①執弓の姿勢について説明せよ

 →基本の姿勢についての問い。教本に書いてあるポイントを記載しつつも日頃から気を付けている点、教えていただいたことを

   書きました。教本の丸写しではなく、自分の経験を踏まえたことを記載することに注意しました。

 

②審査を受ける目的について述べよ

 →弓道を学び直すきっかけとして、また修練の成果を確認するためと書きました。

  自分の弓道の今に至るまでの経緯からどのように思い至り、審査を受けることにしたか、

  そして自分はどうありたいかの思いのたけを書きました。

 

どちらも弓道の本質や基本から離れず、そのうえで自分の想い、経験、考えをもとに書くことを

心がけた。履歴書や名刺と同じ、自分の分身のつもりで何度も推敲を重ね、提出。

学科については問題なしと思います。次回も会場ではなく、前もって書く形式だといいなと思います。

参考書をカンニングできるからとかではなく、自分のペースで満足のいく答案を書けるというのはよい。

(教本や参考書も見ながらだったけどねてへぺろ

 

〇実技

受付時刻が決まっており、時間が来たら、受付に集合し、

コロナ対策として、1週間前から1日ごとの体温を計測して記載したチェックシートを受付に提出。

検温とアルコール消毒。真顔

実技審査はマスクはしてもしなくてもOKらしいがみんなマスクなしでやってた。

口割り、頬付けは見てもらいたいからね。私もマスクなしで行いました。ウインク

練習で気づいたのだが、マスクをしていると呼吸がわかりやすい。

弓道では息合いも重要のため、マスクありだと頬付け、口割りはごまかせても、

マスクのへこみで呼吸が目立ってしまい、そこを見られる可能性がある。

息合いに自信がない場合はマスクなしが無難か。ニヤリ

(ただ、審査の先生方にはマスクなしでも呼吸は読み取るだろうし、

マスクありでも頬付け、口割りは何となくわかってしまうと思うので、下手な考えかな。ショボーン

 

4人立ちの落ちでした。

退場時は5人立ちの後ろの位置まで下がる(5歩後ろに下がる)と係りの方から教えて頂きました。

入場していきなり前の人が4的の位置に?あれっ?びっくり

位置間違えたかな、私は5的?と思ったら、前の人が間違えたようで手間取ってしまった。ショボーン

(終了後、前の人が申し訳ないと謝っていました。まあ、なじみのない場所でのいきなりの体配だし、

仕方ないよ。緊張もしていたでしょう。そういうこともあります。ニヤリ

気を取り直し、本座で跪坐。揖。

ここでも2的3的の方が立射だったため、タイミングがうまく合わせられなかった。

射位に向かい、矢を番える。本座での揖かから矢番えまで思っていたよりスピーディーだった

ため、慌ててしまった。執弓の姿勢や、目線の位置、射に入る前の胴造りを意識する暇がなかった。

おまけに1射場だけでなく、2射場分一度に行うため、弦音だけ聞いてしまい、

思わず筈に手をかけ、立ち上がりそうになった。ガーン

手前を確認し、踏みとどまった。危ない危ない。ゲッソリ

2的の弦音で立ち上がり、そして、いよいよ射法八節に入った。

足踏みから始まり、離れまで今まで学んだ通り行い、そして早気にもならなかった。

射に関しては自分の中でよくできたと思う。ニコニコ

矢飛びもよい。新しい矢でよかった。弓や弦の調子もいい。肥後蘇山弓禅ありがとう。ニコニコ

1手終えて、退場。5歩下がり、曲がって5歩下がり、退場口へ。

弓の末はずが退場口に出る瞬間に振り替えり、審査員に揖するのが決まりだが、

そこまで行くと審査員の方々の見えない位置に行ってしまうため、

審査員が見えるギリギリの位置で振り返り、

揖をした。「私の射を見ていただきありがとうございました」と心を込めて。真顔

退場口を3歩出てから、執弓の姿勢を解いた。あっという間に終わってしまった。

 


今回の反省点は以下の通り。

・体配にて全体とタイミングを合わせられなかった。

 前の人に合わせるように心がけていたが、

 前の人がミスをすることも想定し、前の人の様子に注意を払うことが出来ず、

 また立射の方がいたため、大前まで見えずタイミングを合わせるのが難しかった。

 落ちは前の人たち全体を観察しないといけないと思いました。

 立ち順におけるそれぞれの注意点、観察ポイントがあるということが今回わかりました。

 

・体配の進行は弦音を基準とするが、2射場ある場合はそれだけを頼りにしてしまうと

 違う射場の弦音につられてしまうことがあるので目で確認することも必要と思った。

 

・今回なかったが、失の処理についてはまだ自信がなかった。他の立ちを見ていても、

 失の処理がうまく出来ていない人がいた。失の処理について、しっかり学びたいと思った。

 

〇最後に

実技で同じ立ちの人達に「本日はありがとうございましたニヤリ」と礼を言い、

帰路につきました。合否発表は、後日とのこと。

 

修練に励み、準備をしっかりし、最高の状態で挑んだつもりだったが、

残念ながら万事うまくはいかなかった。まあ、人生そんなものだと思います。ショボーン

それでもできる中でベストは尽くせたと思う。ニコニコ

あとは自分は弐段として認められるだけの実力がついたのか、

高校の弓道をしていた時よりも成長できたのかをしっかり受け止めたいと思います。


そして後日・・・

道場を通して結果発表。結果は?




合格!!爆笑

やりました。不安もありましたがなんとか合格しました。ありがとうございます諸先輩方。

ありがとう肥後蘇山。ありがとう修練の日々。

運転免許や仕事の資格などは合格すれば終わりですが、こういう武道の段位は取って終わりではない。真顔これからもさらに精進していかなければ。目指せ参段。

あと後日談。審査でどこが悪かったなどを訊こうとしたが駄目でした。高校のときは審査の先生方が教えてくれることもあったが最近はやってないらしい。残念。