福家警部補の挨拶 | ぼくはきっと魔法を使う

ぼくはきっと魔法を使う

半分創作、半分事実。
幼い頃の想い出を基に、簡単な物語を書きます。
ちょっと不思議な、
ありそうで、なさそうな、そんな。



今年一月から放送スタートした火曜二十一時のテレビドラマ、『福家警部補の挨拶』が面白い。


一月スタートのドラマは『福家警部補の挨拶』含め、『戦力外捜査官』、『私の嫌いな探偵』、『鼠、江戸を疾る』などなど
偶然にも原作を知っているミステリードラマが多く楽しみにしていました。
どれもミステリドラマですが、人が亡くなる場面もそこまで残忍でないし、シリアス過ぎでもないので、ぼくにはとても観やすい。

『福家警部補の挨拶』、原作は大倉崇裕さんの短編推理小説集、福家警部補シリーズです。
今回のドラマの福家警部補役は、壇れいさん

というのは、
『福家警部補の挨拶』は何年か前にNHKでドラマ化されています。
そのときの
福家警部補役は、永作博美さんでした
『オッカムの剃刀』という短編がドラマ化されていて、すごく面白いドラマだと思い、小説を買いました。
(でも、小説は途中で読むのを断念しました。
 時々あるのですが、なんだか文章が肌に合わなかったんです。)
原作の福家警部補のイメージは永作さんとぴったりで、配役完璧。
きっといつかまた永作さん主演でドラマ作ってくれると期待していましたが…今回他局でまさかの壇れいさん起用。
ちょっと美人過ぎるんじゃあないかと思っていましたが、それは置いておいて、ドラマはとても面白い。
(第一話を観たとき、『ストロベリーナイト』と同じ匂いがしました。
 『ストロベリーナイト』は誉田哲也さんのミステリ小説で数年前にドラマ化されました。
 二つのドラマは雰囲気がとてもよく似ていて、スタッフ絶対同じだと思っていたら、
 演出がどちらも佐藤祐市さんでした。)

録画をしたのをとり憑かれたように何回も何回も観返しています。

『福家警部補の挨拶』は倒叙ミステリ。
つまり、犯行の結果が初めに提示されて、探偵役がその犯行をどう見抜くかを楽しむミステリ形式。
(倒叙形式の有名なドラマは古畑任三郎シリーズでしょうか。)

しかし、ドラマ『福家警部補の挨拶』は、「
犯行をどう見抜くか」の部分にとても違和感がある。
犯人それで自白しちゃうんだ…、というのが最初の感想。
その後に、何かが欠落しているような気がする、もっと納得できる犯行の証明の仕方がありそう、などなど。
でも何度観返しても、犯行を立証するもっといいアイデアが思い付かないし、見つからない。

なんだか、わざと違和感を抱かせるようにドラマを作っているような気がする…考えすぎかもしれませんが。
となると、何度も観返してしまっているぼくは、製作側の術中にまんまとハマってしまったということです。

ファンの間では永作主演押しが多い?ようですが、ぼくはどちらでもよい。
今のドラマ『福家警部補の挨拶』は、演出がとても面白いので。