けいれん
が続いて意識が戻らないので、
救急車で搬送されることになったそうじろう♂。
隊員に抱えられて外へでると、
無音で回転灯
だけが回っている救急車
が停まっている。
救急車のベッドに寝かされたそうじろう♂は、
依然として意識は戻らず手首がプルプルとしている。
救急隊から、
希望の病院
があるか聞かれる。
「岩手から来ているので、分からないからどこでも構いません。」
と精一杯の標準語で答える。
ちなみに
手弁で言うとしたら、
「いわでから出できたばりで、
よぐ分がらねぇすけ
どこでも構わねぇでがんす。」
搬送先を探し始める救急隊。
■1件目 ○○救急病院
「今はムリ」と断られる
■2件目 凸凹病院
「今日はちょっと…」と断られる
巷で話題の受入拒否だ
とたんに、このまま搬送先が見つからないのではと不安になる。
このまま近い順に病院を探しても見つからないと思ったのか、
救急隊員から岩槻市の埼玉県立小児医療センターに搬送することを提案される。
「少し遠いんですが岩槻の病院でもいいですか。」
「いいです。」
「いがんす。」
(位置関係はよく分からんが、岩手で言えば
沿岸から盛岡の中央病院に搬送(100km程度)されるより近いだろ。)
■3件目 埼玉県立小児医療センター
受入先決定
救急車
がサイレンを鳴らして走り始める。
減速はするけど止まらないから速い。
止まらないで交差点に侵入するから怖い。
乗り心地が想像以上に悪いぞ

そうじろう♂の持っているトミカの救急車は
「日産エルグランド」だったから、
救急車
元は高級ワンボックスカー
乗り心地よい
と思いこんでいたのかもしれない。
それにしても乗り心地が悪い

軽トラ
の荷台に乗って砂利道を走られている気分だ。
もしも大ケガで乗っているとしたら、
この揺れや振動で痛みが増幅しそうだ。
これだけ乗り心地が悪ければそうじろう♂も目を開けるのでは、
と期待したが意識は戻らない。
救急車で搬送中、
車内でそうじろう♂の過去のけいれんの様子や
家族構成やら聞かれる。
走り始めてからしばらくすると、
そうじろう♂のけいれんは止まった。
でも意識は戻らない。
そんなとき、救急車の中で、
なぜか小児救急に対するアンケート調査をされる。
(聞き取り調査で記入は救急隊員の方。)
「子供が救急搬送されるときは、やはり小児科を希望しますか?」
「いや、万が一のときは診てもらえれば小児科でなくても…」
「いんえ、診でもらえるんだば小児科のせんせぇでねくても…」
「でも、どちらかというと小児科ですよね。」
(誘導尋問ではないか…)
「まあ、そうですね。」
「んだなぁ。」
(「小児科を希望」に○を付けられる。)
いったい何に使われる調査なんでしょう。
想像するに、
救急搬送される子供の親は小児科を希望しているにもかかわらず、
やむを得ず小児科医以外が診察することもあり、
小児科医の絶対数が足りていない現状にある。
だから、緊急的に小児科医の確保、養成が必要だ。
なんてことを説明するデータにでもなるのだろうか。
そうしているあいだに、そうじろう♂は18:55頃に目を開ける
目を開けると、眼球だけで周りをキョロキョロとするそうじろう♂。
「そーちゃん、分かる?」
と聞くと、小さく頷くことができた。
けいれんが始まってから約40分、
ようやく意識が回復
でも熱は高く、脈拍も150~160だ。
そして、けいれんが30分以上続くというのは稀なケースということで、
詳しく診てもらう必要があるという説明を救急隊から受けながら
救急車は埼玉県立小児医療センター
に到着。