だいぶ前の週刊文春の記事で、
「男が泣ける本」というのがあった。

その記事で最初に紹介されていて、
王様のブランチでも絶賛されていたという
重松清さんの『その日のまえに』をようやく読むことができた。

(岩手では「王様のブランチ」は放送されていない。
 代わりに、超ローカルの「じゃじゃじゃTV」という情報番組を放映中。
 実は、「じゃじゃじゃTV」を毎週楽しみにしている。)

その日のまえに

『その日のまえに』は、始めに伏線的な短編が数話あって、
中盤からは、大切な人が亡くなる「その日」の前の話、
「その日」、そして「その日」の後と話が進んでいく。

書評では、涙が止まらなくなるから絶対に電車の中では読むなとか、
初めて本を読みながら声を出して泣いてしまった、
とか書かれていて、半信半疑で読んでみた。


……泣けた。


読んだ人が全員泣けるとは思わないが、
奥さんと子供がいる男性だったらきっと泣ける。

現実には想像もつかない内容だけれど、
主人公の男性が大切な人を想う気持ちが切ないくらいによく分かる。

自分は、お昼休みの職場で読んでいたが、
声はあげないものの、涙がこみ上げてくる。
そして鼻水がズルズルになる。
ページをめくるたびに、どんどん涙が溢れてくる。

鼻をかむふりをしながら、周りに気づかれないように涙を拭いた。

読んだ後には、決して絶望感が残るようなことはないので、
泣いてみたい人にはぜひお勧めしたい。