今から7年前、
宮古で働いていたときにお世話になった方のお宅に別な仕事でお邪魔した。


いろいろお話しを聞いて、さぁ帰ろうとなったとき、

「良かったら『熊汁』くま食べてって。」

とそこのお宅の奥さんから嬉しいお声がけ。


「ナメコ汁」でも「豚汁」でもなくて、「熊汁」である。


なんでも、熊撃ちが趣味のご近所さんからいただいたんだとか。

運ばれてきた熊汁は野菜もお肉もいっぱい。

熊汁

煮込んだ熊肉の色は黒みが濃くて、
牛や豚とは見るからに違う肉。

肉自体の味はそれほど特筆すべきことはないのだが、
とにかく固い。
牛や豚と違って、やっぱり野生動物なんだと納得させられる固さ。

例えれば、厚みのある段ボールをかじっているような感じ。
奥歯で噛みつぶそうとしても、
野生の名にかけて簡単には噛みつぶされまいと
肉の抵抗が激しい。

だったら無理して食う必要ないだろと思われるかもしれないが、
肉の固さを許せるくらいに
脂身がトロトロでびっくりするほど甘みが強い。

その方が言うには、
「熊の肉なんてそんなに旨いもんじゃないよ。
 でも、熊汁は脂の甘さが染みこんだ野菜が旨いんだなぁ。」
とのこと。


まさに、そのとおりだ。

脂身そのものも甘くて旨いのだが、
旨味をたっぷり染みこんだ野菜(特にダイコン)が絶品である。