空を飛ぶ夢を見た。
体ひとつでスーッと舞い上がる。
 
スイスイと、まるで魚のように自由自在に大空を泳ぐ。


ふと見ると、大きな崖淵に、不思議な形をした異星人か古代人の遺した精神や思考を増幅する装置が一面に連なっている。

はるか昔に滅びた文明の、主を失った遺物が力をもて余してボクの思念を増幅させる。

静かにそっと「飛びたい」と思考を送るのだ。

「……。」

ただ、穏やかに。
そして優しく。
心静かに舞い上がるさまを思い浮かべると…。

摩訶不思議。
ふわりと身体が浮き上がる。

とても幻想的な夢。
夢の中で、空を飛んでいることをブログに書かなければと考える。

夢の中ではボクが主人公。


なんて書こうか…。
そう考えているうちに目が覚める。


あれれー!
ここはどこ?


雨足が強くなる。
ライオンの咆哮のような雷鳴が轟く。

ズドーン!!
まるで砲弾が炸裂したかのような爆音。
近くに落ちたか?


今日も雨。
お陰で過ごしやすく涼やかな夜だ。

朝までもう少し。
やはり薬に頼らねば眠れまい。

嗚呼。
ボクは本当に舞い上がりたいのだよ。
雨の空を。

ずぶ濡れになりながら。
翔びたいのだよ。

空高く。
天高く。