平成7年、ぷりんは産まれた。
可愛くてたまらない。
当時はとにかく必死だった。
ぷりんを中心に我が家はしあわせフル回転だった。
他に考える余裕もなかった。

ほぼ同じ時期に同僚にも子供が産まれた。
産まれた直後、皆んなに触れ回る。
「いや〜、親のありがたみがわかったわ〜!」

「へっ!なんで?」
産まれた途端にそんなことがわかるのかな?
私には全くわからなかった。
毎日家族3人が生きる事で精一杯。
ありがたみがなんて考える余裕もなかった。
そんな日々を過ごす中で聞く一言。

親のありがたみって、そんなに軽いのかな。
子供が産まれて嬉しい気持ちはわかる。
でも、その日にありがたいって嘘だろ。

半世紀生きて、まだぼんやりしている。
もちろん親はありがたい存在であることに変わりはない。
母にはまだまだ元気に長生きして欲しい。

親のありがたみって、多分ここでわかるんだろなって、最近ツボがわかってきた。

しかし、子供が産まれた途端にありがたみがわかるなんて嘘だ。


そう思えば、ぷりんのことを少しはわかってあげられるのかな。