ラジオから流れる歌。
沢田研二さんの歌だ。
小学生の頃、流行ったな。
何気なく口ずさんだ懐かしい歌だ。
題名は聞き逃した。
別に知ろうとも思わない。
子供の頃は、歌詞の意味なんて考えずに、何となく、メロディーや響き、声を聴いていた。
そんな歌が多かった。
歌の意味をかみしめて聴くようになったのは、中学の時かな。
フォークソングが流行っていた。
ニューミュージックブームにあやかり、歌詞を聴くようになった。
心で歌を聴くんだよ。
そうなってくると、いわゆるアイドル歌手の歌などは心に響かなくなる。
ピンクレディーや榊原郁恵さん、キャンディーズなんて、別の意味でお世話になった。
早い話が目の保養。
平凡や明星は時々買った。
別冊の歌詞本が欲しかったから。
そしてお目当のアイドルのグラビアポスター。
高校生になってからはクラシックばかり。
同じ曲を、オケ毎に聴き比べて悦に入る。
チェコフィルはバイオリンが素晴らしいだの、ニューヨークフィルのトロンボーンは迫力あるだの、仲間同士でうんちくを語り合ったりしたものだ。
あの頃が懐かしい。
ラジオから聞こえる沢田研二さんの声。
無意識に歌詞を考えながら聴いていた。
懐かしく聴いていたら、不倫の歌なんだね。
指輪をはずして愛し合うだなんて。
そんな歌詞を、意味も考えずに口ずさんでいたんだ。
無邪気って、ときに残酷だね。
怖いよ。
ほんとだよ。