せっかく心地よい風に吹かれての読書。

蚊は仕方あるまい。
時々立ち上がり、身体を振り払う。
蚊は、その瞬間だけ俄かに飛び去る。

然し、直ぐさま舞い戻ってくる。
それはそうだろう。
いつ来るかわからない食事にありつけるかどうか。
蚊にとっては、まさに命懸けの狩りである。
やむを得まい。

少しだけ血を分けてやるとするか。
しばらくすると、私も蚊に慣れた。

本は良いね。
心が豊かになる。
蚊に対しても、些か寛大になる。

痒さも忘れ、読書に耽っていると、ギターやマイク、アンプなどを引っ提げて、若者たちがやって来た。

たちまち譜面台を置くや否や、機械をセットする。
そして大音響で歌い始めたのである。

自分に酔ってるな。
それは表情から見てとれる。
地声は悪く無いのであろう。
今流行りのミュージシャンと左程変わりない。

ところが音感が悪いのである。
聞いていて頭が痛くなってきた。
いわゆる音痴なのである。
少しハイトーン?になると、音がズレる。
これではまるで拷問だ。

場末のカラオケスナックを覗けは酔っ払いおじさんが調子良く歌っているが…。
そちらの方が遥かに上手い。
やはりこれまで遣った授業料の違いなのであろうか。

若者たちは3人で歌っているのだが、アインザッツはバラバラ。
ハモってないし…。
全くもって聞くに堪えない。

やはり前言撤回。
流石に此方の輩には寛大にはなれない。
静寂を破り、読書を台無しにされたのだから。

直ちに立ち去る。

はぁ~っ(汗)
何処かで練習してから来いやっ‼️

暴走族と一緒だわ(~_~;)