呑み友の哲さんの他に、もう一人の呑み友、たーさんがいます。
たーさんは哲さんとちょっとタイプが違うのです。
たーさんは、一緒に呑みに行くと、一人ご自身のペースで話をするのです。
私は適当に相槌をうちます。
そして、たーさんは他人の話は一切聞かないのです。
いわゆる自分勝手な変人なのです。
しかし、何故たーさんと一緒に呑みに行くのかと言うと、たーさんはとてもお優しいのです。
寂しがり屋なのです。
もはやお気付きのことと思いますが、たーさんは何だか私自身の未来の姿を見ているようなのです。
ですから、何となくたーさんのことが気になるのです。
たーさんには昼夜逆転のことは話しています。
お昼過ぎは、私の寝入り端であると。
しかし、人の話を全然聞いていないたーさんは、いつも13時半過ぎに電話をかけてきます。
電話に出ると、コーヒー飲みに行こうと言います。
私も予定がなければのこのこと出かけていきます。
コーヒーを飲み終わると、今度は居酒屋に行こうと言います。
そして、ほろ酔い加減になると、電車に乗ってカラオケスナックに行こうと言います。
さすがに電車に乗ってまでと言うのは、今の排便コントロールが困難な私にとっては拷問以外の何物でもありません。
キッパリとお断りします。
今日も先ほど電話が鳴りました。
たーさんからです。
お昼過ぎは駄目だと何回も言っているのにです。
まあ、人の話を聞かないたーさんの事ですからさもありなん。
仕方がありません。
何度も繰り返しますが、たーさんはとてもお優しい、本当に良い方なのです。
ですから、何時までもお友達でいたいのです。
行ける時は私も喜んでお供します。
たーさんは少し酒癖も悪いのです。
ですから近所のスナックは出入りお断りとなっています。
これには理由があって、たーさんにも言い分があります。
私には、たーさんの意見の方が正しいと思えるのです。
スナックなどは、カウンターで常連が座ると、氷をそれぞれの客に出すべきところ、面倒なので一つに纏めてしまいます。
ですから直ぐに空っぽになってしまいます。
氷のお勘定、たーさんに纏めて付けられていたのです。
私が付けられる時もあり、その時のママさんの気分次第でお勘定は乱高下するのです。
たーさんは苦言をママさんに言ってしまったのです。
ママさんにはママさんのルールがあって、ママさんの中では日替わりの順番どおり付けているのだと思われるのです。
可哀想なたーさんは、とうとうママさんからもう来るなと言われてしまいました。
これではたーさんがお気の毒と言わざるを得ません。
そのお気の毒なたーさんからの、せっかくの電話。
とても嬉しいです。
然し乍ら、今日の私には、たーさんのお相手をする気力などありません。
とても心苦しいのですが、今日のところは居留守を使いました。
たーさん、ゴメンなさいね。
今はちょっと無理です。
また今度、私の方から電話します。
そんなこんなで目が冴えちゃったよ。
3時間寝たから、まあ良いけどさ。
もう少し寝たかった。
禁酒も最初から力入れすぎると直ぐに心折れるからね。
ホントは今日、なんばの立ち呑み屋さんで軽く一杯やるつもりだった。
昨夜眠れなかったので、病院行きが中止になり、ついでに禁酒続行となったのです。
無理に禁酒することもありませんが、無理に呑むこともありません。
自分のために禁酒することにいたします。
では、一縷の望みを託して今一度夢の中へと行ってまいります。
眠剤飲みます。
おやすみなさい。
ではまた。