誕生日は病院のベッドの上で過ごさなければならないようです。
まぁ、ウチに帰っても一人ぼっちなんだけどね。
せいぜい近所の居酒屋さんで、少し贅沢するくらいしか出来ないけどね。
顔見知りの常連さんがいたら、乾杯くらいはしてくれるかもしれないけどね。
いよいよ明後日。
父が亡くなった年齢プラス一つ歳を重ねる。
法律上では誕生日の前日に、年齢が加算されるらしい。
そんなことはどうだって良いけどね。
つまり、父よりも長生きするということ。
何十年後かには、いずれ病院のベッドで寝たきりになる日が来るかもしれない。
今日の私のように。
いつ退院出来るとも知れず。
トイレも自力ではままならず。
誰にも会わない。
話しかけてくれるのは、まるで魚のように表情のない看護師さんだけ。
無駄な会話は一切ない。
そんな日がきっと来る。
そのときに、思い残すことのないように。
今をしっかりと生きたい。