日本のチビクワガタ(Figulus)属 集合
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イオウマメクワガタ(フィッシコリスマメクワガタ)は、当初は高嶺の花であったが、値が下がってきたので入手し、日本のチビクワガタ属の一通りの種類が集まった。
イオウマメは、驚いたことにマメクワたちの中でも一回り小さかった。
右下の茶色のがダイトウマメ、残りがイオウマメ4頭。
次にチビクワ属を1円玉の周りに集合させてみた。
1円玉の2時の方向から時計周りに、イオウマメ、オガサワラチビ、チビ、マメ、ダイトウマメがいる。
これらの判別には、個人的なざっくりとした見立てとしては、チビとマメの違いは前胸背板の溝の長さ。
マメは前胸背板の上下を貫く溝があるが、チビは貫かない。
では、マメたちの特徴としては、小さく細長いのがイオウマメ、直射日光に当てると茶色いのがダイトウマメ、それでも黒いのがマメ。
もう少し詳細に比較すると、以下の拡大画像が参考になる。
赤矢印で示した眼縁突起がなだらかなカーブがイオウマメ。
前胸背板の溝の付近までぎっしりと点刻があるのがマメ。特に頭部側の溝付近が顕著な特徴がある。
茶色がダイトウマメ。
以下のそれぞれのマメクワガタを掲載。
まずはイオウマメ(Figulus fissicollis)。
これらのうち1頭は、不思議なことに一部の翅が赤い。
次にダイトウマメ(Figulus daitoensis)[北大東島産]。
最後はマメ(Figulus punctatus)[兵庫県産]。
マメの次は、チビ。
オガサワラチビとチビは、そもそもサイズが異なり判別は容易ではなかろうか。
また、前胸背板のサイズのバランスも異なる。
オガサワラチビ(Figulus boninensis)[母島産]
チビ(Figulus binodulus)[大阪府産]
今までは、背側の画像。
腹側の画像を撮ってみると、マメとチビに違いがあることが分かった。
これは、そもそもこれは判別に必然なのか、偶然なのかは分からない。
違いは、腹の中脚と後脚の間。
マメは上下に1本の筋があるのに対し、チビは筋ではなく、へそのような陥没のような凹凸があった。
イオウマメ
ダイトウマメ
マメ
1本の筋は、イオウマメでは顕著に見えるものの、ダイトウマメとマメは、撮影する角度を変えて何とか分かる程度。もしかすると、イオウマメだけは筋の溝が深く、それ以外のマメは浅いので、このように分かりづらいのかも知れない。
オガサワラチビ
チビ
筋というよりは、溝か陥没かと思われる凹凸があるのがチビであった。
撮影当日は、撮影コンディションが悪かったため、また別の機会に撮り直そうかと思う。
以上が、日本のチビクワガタ属のクワガタたちの特徴であった。