ヒョウタンクワガタ成虫の雌雄判別

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 クワガタ本での解説はないものの、ネットでは複数のところで記載のあるヒョウタンクワガタ成虫の雌雄判別。

 当方ではそれを幼虫から仕入れ飼育しており、蛹のときに交尾器の有無で雌雄判別していた。

 それらが成虫になったため、どの情報が分かりやすいか検証してみた。

 この検証には強力なツールを補強した。

イメージ 1

 知り合いの勧めで購入したオリンパスのTG-5。

 使ってみて再認識したのは、マクロ撮影でレンズが被写体に近寄っても、ピントがきっちりと合うこと。また、深度合成の機能があるため、被写体全体が細部に渡りピントが合い、くっきりと写る。

 どんな画像かというと、♂の成虫の画像。

イメージ 2
(♂)
 30mm前後しかないこのクワガタで、今までではここまで高精細に撮影できたことがない。すごいぞ! このデジカメ。

 さて、どの部分を見て、雌雄判別の材料にするかと言うと、

イメージ 3
(♀)

 赤丸のところを比較するようだ。

 では、♀の成虫の画像。

イメージ 4
(♀)

 ここで、雌雄の違いが一番分かりやすかったと思ったのは、前胸背板の溝の長さ。

 ♀の方が♂よりも長い。これは溝の頭部側が長くなっているのが原因のように感じる。しかし、かなり微妙な違いであることは間違いない。

 次に分かりやすいのは、大あごの先。

 この角度では分かりにくいため、並べて撮影してみた。

イメージ 5

 これは手前が♀で、奥が♂。サイズはほぼ同じもの。

 これを見ると、大あごの先端の反り返りが、奥の♂の方が急激に見える。


 では、問題。

 この個体は雌雄どちらでしょうか。
 サイズとしては、上の両者よりも少し小さい個体。
 これも、蛹の段階で雌雄判別をしていた。

イメージ 6




 答えは、♂。

 前胸背板の溝はやや短く、頭部側の溝が早めに途切れているように見える。
 また、この画像では分かりにくいが、大あごの先端がきゅっと反り返ってもおり、上の判別法則に従っているように思える。

 いずれにせよ、かなり繊細な判別方法のようだ。