日本のマメクワガタの眼縁突起

(コメント欄は継続封鎖中)

 今回はマメクワガタに関する記録画像。

 台湾のクワガタ図鑑は、日本のものよりもマニアック度が高いのではないか。

イメージ 1

 これを見ていると興味深いことがある。

 台湾のマメクワガタと日本のマメクワガタは同種である。

 しかし、台湾の北部と南部では、眼縁突起の形状が異なるようだ。

イメージ 2

 漢字での記載のとおり、左(図七)が北部産、右(図八)が南部産。

 ここには、赤色のアウトラインと黒線が引かれて図示されている。

 この図の説明は以下のとおり。

イメージ 3

 ここには、「眼縁突起向内斜切的角度較南部産豆鍬形蟲大(図八)」と書かれている。

 ネットで複数のロボット翻訳から察すると、「眼縁突起の内側の角度は、南部産マメクワガタの角度よりも大きい」と説明しているように思われる。

 ”内側の角度”って、どこを指すのか?

 容易に想像するのは、赤いアウトラインと黒い線との角度。

 そのため、角度を比較するために同じ青の三角形を置いてみた。

イメージ 4
 
 すると、左の北部産の方が鋭角となり、角度としては小さくなる。

 そのため、この解説文の意図は一旦、棚に上げ、その形状から、日本(兵庫県産)のマメクワガタはどちらに近いかを調べるために、15個体のうち、比較的鮮明に映った11個体を列挙し、主観的な判定をした。

 先に結論から書くと、日本のマメクワガタは北部産寄りではあるものの、南部産の形状のものもあり、非常に微妙な結果であった。

 さらには、現在のデジカメでのマクロ撮影に限界を感じ、さらに高性能なものが必要であることも分かった。

 さて、これから画像を掲載するが、掲載順序は単純に撮影した個体順とした。

 個体1
イメージ 5

 これは左右とも北部産タイプと判断した。

 個体2
イメージ 6

 これも左右とも北部産タイプと判断。

 個体3
イメージ 7

 これは微妙であるが左右とも北部産タイプと判断

 個体4
イメージ 8

 これは不鮮明ではるが、そのシルエットから左右とも北部産タイプと判断。

 個体5
イメージ 9

 これも左右とも北部産タイプと判断。

 個体6
イメージ 10

 またまたこれも左右とも北部産タイプと判断。

 個体7
イメージ 11

 ここから判断が混迷。左側は南部産タイプで、右側が北部産タイプに見える。

 個体8
イメージ 12

 こちらは左が北部産タイプで、右が南部産タイプに見える。

 個体9
イメージ 13

 これはついに初登場。左右とも南部産タイプに見えてしまう。

 個体10
イメージ 14

 これは初期に戻り、左右とも北部産タイプに見える。

 最後の個体11
イメージ 15

 これも左右とも北部産タイプに見える。


 以上が日本の兵庫県産のマメクワガタのマクロ撮影結果であり、ご覧のとおり明確な結論は出なかった。

 そのため、再度、いいデジカメを入手して再検証したいと思う。