文紹介「ヒラタケの組成データ」
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現在、添加剤としてミネラル成分について検討中。
そのため、クワカブに関する色んなものについて、ミネラルの情報を調査中。
そこで今回は、キノコのデータとしてヒラタケを題材をしたものをご紹介。
題名:担子菌の子実体形成期における元素の挙動
雑誌:北海道大学農学部演習林研究報告,第46巻,第4号,pp.941-958
著者:関谷敦,三浦清,香山彊
年代:1989
この報文はヒラタケを題材にして、食用となる子実体の組成情報のみならず、子実体が発生する前の各段階の組成を調べて、効率的に子実体を生やそうする目的で調べているようだ。
次の段階のものが分析されている。
① 菌糸体
② 原基形成段階
③ 傘茎に分化する前段階
④ 傘茎に分化した段階
⑤ 子実体成熟前段階
⑥ 子実体成熟段階
まずは、有機分に関係する炭素、窒素、リンに関する情報から。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190814/11/red-mobilio/cc/46/j/o0805012714535189469.jpg?caw=800)
面白いことに、炭素、窒素、リンが一桁ずつ値が変わっている。
このバランスは重要かも知れない。
次は、金属元素の情報。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190814/11/red-mobilio/a9/52/j/o0804021314535189478.jpg?caw=800)
この結果を見ると、小さな違いを見つけることもできるし、ほぼ似たような結果だと見ることもできる。
クワガタ飼育の菌床の栄養の観点からこのデータを見るときには、菌糸体と子実体成熟段階の結果がほぼ同じであることを踏まえ、子実体が発生した菌糸瓶には、それだけのミネラルが奪われていることを認識することだろうか。
またこの結果から、必要なミネラルとその比率は何となく見え始めてきた。
このシリーズはもう少し続く。