小型クワガタ用採集道具:おつまみ君

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 ホームセンターで面白そうな道具を見つけたので、早速、試してみた。

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 ピックアップツール・精密マルチキャッチ

 もともとは、手の届かない狭いところに落とした小物をつかみ上げて取る道具のようだ。

 画像の上のオレンジ色のところを押すと、4本のステンレス製と思われるワイヤーが、4本の手のように抱え込むようにして、物を取る仕組みになっている。

 最大限で押してみると、下の黒い部分の先はこのような感じに4本のワイヤーが飛び出す。

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 やや、ピンボケとなってしまったが、UFOキャッチャーのように、4本のつかむ手のようなものが出てくる。

 オレンジの部分の押す力を弱めるとこんな感じ。

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 このように、突出部分が小さくなると、4本で物を抱え込める構造になっており、通常の状態では、この4本の手が奥に格納されている状態となる。

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 そこでいざ現場で、クワガタ採集に関して、その有用性を確認してみた。

 結論から先に書くと、踏ん張る力の強いタイプのクワガタの場合には、ステンレス製とは言え、4本の手が細いことに起因して剛性が弱いため、4本の手から逃れてしまい、めくれから引き抜けないことが分かった。

 そのため、コクワか、それ以下のサイズのクワガタに有効と思われ、ヒラタではダメであった。

 では、コクワの採集風景はこんな感じ。

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 これのコクワ部分をアップにすると、

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 ガッチリと大あごの根元を挟み込んでいる。

 この道具の利点は、採集の動作に入って、最短で2秒くらいの一瞬でクワガタ確保が完了するところ。

 掻き出し棒であれば、掻き出した後に手づかみなど、採取する動作が必要だし、私の愛用のピンセットの場合には、摘まみ方次第では、ときには失敗したり、摘まみやすい角度を気にする必要があった。

 そのため、この道具をうまく使い分ければ、大あごが見える場面においては、効率よくクワガタを一撃で採取できるのではなかろうか。

 先ほどの画像の他には、大あごを掴まずに体全体を掴む手もありうる。

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 一見、むごく見えるかも知れないが、骨格の硬い甲虫なので、4本の手の力の入り加減は問題はなさそうであった。 ただし、骨格がもろいネブトクワガタは、このような鷲掴みはしない方がいいかも知れない。

 このように、小型のクワガタの場合には、以前はピンセットを駆使して採取したクワガタたちが、この道具によって、一瞬で採集でき、また、取り逃がす確率を減らす効果も期待できそうである。

 なお今後のこの道具の使用方法については、さらにもう一本購入し、それを小型クワガタ採集用とし、今回のものは一旦分解・改造して、ヒラタなど、踏ん張るクワガタに対応できるようにしたいと思っている。