赤色LEDライトの性能評価

エントリーNo.1
 私は2
年前から愛用しており、プチ企画の賞品として挙げた赤色LEDライト。
 
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 これは、
100円ショップで販売されている3灯式の懐中電灯のLEDを赤色LEDに交換した改造市販品で、1000円未満とお手頃価格であるもの。
 
 
エントリーNo.2
 去年からの導入品で、一見、純正マグライトに見えるが、3
W赤色LEDキットを購入してライトを変更したもの。
 
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 この改造キットは、広く市販されているが、結構、高額である。
 
 なお、
5Wの赤色LED変換キットも販売されているので、明るさに不満があれば、5Wにすることも可能である。
 
エントリーNo.3
 今年導入したライトマニアの方からの推奨品(CREE社 UltraFire WF-501B)。
 
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 小型で使いやすいものの、海外製のため、電池が特殊であり、充電池セットも併せて購入した。
 
 
 さて、性能評価を実施するにあたり、何を評価すればよいのだろうか。
 
 普通のライトであれば、明るさを基準にしたり、また、広角やスポットライトの目的に応じた評価方法が考えられる。
 
 では、性能が高い赤色ライトとは何か?
 
 私が切望している赤色ライトは、ライトを照らしても昆虫には気付かれない波長帯の光を有しつつ、かつ明るくて人間にとっては見やすいライトである。
 
 エントリー
No.1とNo.2には何度も実践で使用している。
 
 そこで、このライトをヒラタクワガタやコクワガタに照らした場合、
2メートルくらい接近したら、光を感知し、穴によく逃げられていた。
 
 そのため、
No.3に期待する性能は、同じ赤の光でも、発する光の波長が、No.1やNo.2よりも長波長側にシフトしているものが好ましいと思っている。
 
 そこで、まずは目視
3つの赤色LEDライトを評価することにした。
 
 そうすると、暗いものから順に、
No.1→No.2→No.3であった。
 
 
 次に、光の照度を計測する測定機器で、ライトの光を測定してみた。
 
 もちろん使用した測定機器は、ライトの性能評価用ではないのだが、利用できるのでは?と思ったので試したものだ。
 
 やはり、お前は何者? いや、普通のサラリーマンです。
 
 そして、同じ測定条件で計測した結果は、こうなった(光とセンサーの距離は30cmに統一して測定)。
 
 なお、横軸が光の波長で、縦軸が光のエネルギーであり、縦軸のスケールは統一(800μW/cm2/nm)してある。
 
 No.1の結果
はこれ
 
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 No.2の結果
はこれ
 
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 No.3の結果
はこれ
 
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 この結果から、明るさと光の波長の傾向が見えてくる。
 
 明るさについては、暗い順に、
No.1→No.2→No.3であり、目視の結果と一致していた。
 
 波長については、どれも意外なことに600~700nmのなだらかな曲線であった。
 
 赤色LEDライトは、もっとシャープな曲線だと思っていた。
 
 この結果では、波長については分かりにくいので、
No.1とNo.2は、測定の条件(測定の積算時間)を変更し、波長分布が分かるようにした。
 
 その結果、
No.1はこれ
 
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 No.2
はこれ
 
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 これらの結果を重ね書きしてみた。
 
 測定機器上でも、重ね合わせは本来できるのであろうが、私は使用方法を知らないので、手書きである。
 
 その結果がこれ。
 
 No.1
が①(赤)、No.2が②(青)、No3が③(緑)である。
 
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この結果から、波長の観点では、ダメ(短波長にシフト)な順から、No.3→No.2→No.1であった。
 
 明るさの観点では、
No.3が一番よかったが、波長の観点では全く逆であった。
 
 これらの結果を踏まえ、使用するポイントに合わせて赤色
LEDライトを使うことにしようと思う。
 
 なお、カシ林のヒラタ採集には、No.1がbestだと思う。
 それ以外については、よく考える必要があると思われる。
 
 以上が本題である。
 
 今回の内容は、マニアックすぎたであろうか?
 
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 本日のマンホールは、愛知県祖父江町(現、稲沢市)。
 これは、ガーデンさんから、ご提供頂いた。
 画像のご提供は非常にありがたいことである。
 
 マンホールはこれ。
 
イメージ 4
 イチョウ(町の木)、キク(町の花)、ウグイス(町の鳥)がデザインされている。
 
 祖父江町は、銀杏の生産量が日本一で、町の至る所に樹齢100年以上のイチョウの大木を見る事ができるようだ。
 
 このマンホールも、マンホールギャラリーのブログ(下記リンク)に追加させて頂きます。
 
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