激闘の夏編part3
2人目のシンデレラはシンデレラストーリー“s”第一話でも書いたように少し癖のある生徒でした。
初回の入塾面談中もあくびが止まらず、授業中もあくびが止まらず、緊張感がまるでない、いつも他人事のような態度。
ただ、宿題はしっかりとやってくるし、覚えなければいけない内容はしっかりと覚えてくる。
あくびは忽ち注意する程のことでもないけれど、「良いところ」の方が多い印象でした。
後にあくびはお母様にしっかり報告しましたけどね!笑
夏期講習では、復習と暗記に注力しました。
「ルールおたくになれ!」と、テキストの「ポイント部分」(解くためのルールが羅列された箇所)の暗記を徹底するよう指導しました。
夏は私からどんどん勝負を仕掛けます。
例の如く、合格できたら早く帰れるーなどの餌をぶら下げて、本当にやってきて欲しい「課題」「宿題」をペナルティにします。
ポイントの書き取りがペナルティです。
サーっと頭に入らずに終わらせてしまう生徒もいる中、2人目のシンデレラは必要な知識だからペナルティ云々というよりやらなければいけない努力、として頑張ってくれている印象でした。
もちろんメキメキ力が付いていきます。
一つ気になったのは、若干頭が堅いところがあり、応用がきいた問題を解きにくそうにしていることでした。
・応用問題が苦手で・・・
・記述問題が解けなくて・・・
この手の相談は本当によくあります。
ただ多くの場合は、そもそもの基礎力不足であることがとても多いです。
というか、9割が基礎力不足といっても過言ではありません。
今、南草津教室に約60名程、生徒が在籍してくれていますが、応用・記述・文章問題だけができない、という生徒はいません。
解けない生徒は往々にして、基礎力が弱いです。
例えば、2年生の数学で習う連立方程式で、文章問題があります。
○%の食塩水と〜のような問題や
定価の○割のTシャツと〜のような問題、
%や割合の計算方法が分かっていない。
他にも時速・分速換算、m・km換算、公式を覚えていない、そもそも文章からの立式ができない。
こういったケースが本当に多いです。
2人目のシンデレラは・・・
これには当てはまりませんでした。
応用になると、ペンが止まる。
基礎を確認すると、できている。
私は、これを「リンクしていない」と表現しています。
得た知識と、問題を解く力がリンクしていない。
生徒のタイプにもよりますが、2人目のシンデレラは、応用を解き慣れるまで解くこと、また多くの問題に触れさせて、知識と問題をリンクさせること、が必要でした。
そこで、授業の最後のコマに「難問タイム」と称して、少し難易度の高い問題をホワイトボードに書き、制限時間を付けて解かせます。
例によって、解けたら帰ってよし。
応用が苦手な2人目のシンデレラが、そう簡単に解けるわけもなく、1人目のシンデレラや学力上位陣にマウントを取られ続けます。
5教科合計なら教室内上位が取れるのに、難問タイムは終始無言。
辛い時間だったと思います。
ただ、腐ることなく努力を続けました。
かといって、ありきたりなドラマのようにすぐに努力の成果が出ることもなく、辛い時間は続いていたと思います。
そんなに簡単なことではない、ということは本人にも伝えていたので、やった問題は必ず解き直しをして、1度出た問題は必ず解けるようにする、
「聖闘士(セイント)に同じ技は2度通じない」
私の大好きな漫画、聖闘士星矢スタイルを伝え続けました。
努力をし始めて、すぐに成果(点数に)が出るというのは稀で、成果が出ない場合、やり方が間違っていないかの確認がとても大切です。
もちろん、努力ができていないケースもあるので曇りなき眼で見定めなければいけません。
2人目のシンデレラは、もちろんしっかりと努力はしていましたし、やり方も間違っていませんでした。
寄り添い「待つ」のみ。
これはとても大変です。
私はもちろんですが、生徒のメンタルもすり減ります。
あれ、やり方間違ってんじゃないかなー
努力が足りてないんじゃないかなー
2人目のシンデレラも、やはり葛藤があったと思います。
下校後、REDへ来て約4時間の勉強、帰宅後ごはん、お風呂を経て、また勉強。
・・・
・・・途中、コナン君を観ていた日があったことはここだけの秘密にしましょう。
それでも大抵の生徒は、コナン君からの就寝ですが、2人目のシンデレラは遅くまで頑張り続けました。
寝不足から顔面蒼白で教室へ来て、横になりながら私の説教だけを聞いて帰る、という日もありました。
力は確実に付いているけれど、とても苦しい夏でした。
今日はこの辺でm(__)m
次回は、3人目のシンデレラです!
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